「山口組の収益10兆円」はテレビマスコミによるデマ。ほか世界の犯罪組織の収益額トップ5

yamaguchi

デマに簡単に引っかかるテレビ局

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世界中における犯罪組織の推定収益額トップ5

(注:最初に断っておきますが、書いている人は別に暴力団に対して何らかの愛着やら道警やらの感情は持ち合わせていなく、事実と社会科学上の理論やら実証を元に淡々と書いているだけなので、勘違いされないようにお願いします。)

アメリカの経済紙「フォーチュン」にて、「犯罪組織の推定収益額トップ5」という記事が掲載されていました。

フォーチュンによれば、2013年の調査でアメリカで1年に行われる強盗の被害額を総合すると約2兆400億円にも上るとのこと。

同じくアメリカで1年に消費されているコカインの総額は4兆円であり、これは日本の産業と比べると、放送市場が3.4兆円、映画・ビデオ制作・配給が1.2兆円、新聞2兆円、家庭用電気機器2.1兆円など、各種大産業と肩を並べています(日本の産業額は総務省「平成23年版 情報通信白書」より)。

そのため犯罪組織収益額世界トップ5の額をそれぞれを眺めてみると、大企業のような額が並んでいます

とはいえ、犯罪組織は実際より収入額を少なくそして収入源を隠そうとするため、算出額については正確性を担保出来ないものとのこと。よって金額はあくまでも目安レベルのものですが、それを踏まえたうえでランキングを作ると以下のようになります。

第5位: シナロア・カルテル(メキシコ) 3600億円

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シナロアはメキシコ最大の麻薬カルテルの一つであり、南アメリカの違法薬物の製作者とアメリカ麻薬マーケットの仲介人として存在を放っている。

ホワイトハウス薬物管理局の推定によれば、アメリカ人が一年間に消費する違法薬物の金額は約12兆円であり、加えてランド研究所によれば、メキシコカルテルはそのうち7300億円分に関わっているとのこと。

そしてその7300億円のうち60%のシェアがシナロア・カルテルによるものであり、同カルテルは年に3600億円の収益がある。

2014年2月にはシナロアのボスが逮捕され、結果後継者争いの話題が飛び交うこととなったが、どうやら血みどろの跡目争いは無かった様子。

第4位:ンドランゲタ(‘Ndrangheta イタリア) 4800億円

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イタリアはカラブリアを拠点とするンドランゲタは、収益額から見てイタリア第2のマフィアである。次に出るカモッラ同様、多くの犯罪行為に関わっているが、国際的に知名度を上げたのが南アメリカのコカイン組織との関わりであり、大西洋ルートを支配することで、ヨーロッパの麻薬市場を牛耳っている。

その活動はアメリカにも拡大し、アメリカマフィアのガンビーノファミリーやボナンノファミリーを支えている。2014年2月、ンドランゲタとガンビーノファミリーのメンバーは、国際麻薬取引に関した罪で逮捕された。

第3位:カモッラ(イタリア:Camorra)5900億円

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アメリカでイタリア系マフィアは法的拘束力の強化によって、ここ十年で大分衰退したが、とはいえ依然としてこのイタリアマフィアは巨大な勢力を保っている。

市民、ジャーナリスト、政府、地方自治体が協力してマフィアへの抵抗を行っているが、それでも国際犯罪研究センターとカットリーカ大学の調査によれば、2013年でもイタリアの4大組織だけで3兆9000億円の収益がある。

カモッラはその中でも最大のグループであり、売春、武器取引、薬物、偽造、ギャンブル、高利貸、脅迫によって5900億円の収益を上げていると見積もられている。

拠点であるナポリを今もそのままに根城として、19世紀に刑務所で囚人が集まりカモッラは始まった。彼らは釈放されると、血みどろの政治動乱が繰り広げらていた19世紀イタリアで、貧民による政治組織として用心棒を供給することによって栄えていくことになった。

第2位:山口組 (日本)8000億円

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山口組は世界最大規模のギャンググループとして知られ、”ヤクザ”として日本で言及される集団の一つである。公安警察に勤務していた菅沼光弘によれば、山口組最大の収入源は薬物取引であり、そのほか賭博、強要ゆすり、「紛争処理」がある

『組織犯罪の経済史』の著者デニス・マッカーシーによれば、ヤクザの起源は数百年前にまでさかのぼるという。

日本のヤクザは世界でも類を見ない中央集権的な組織である。他の極東の組織、たとえば中国の三合会が血縁関係を基にした緩い繋がりであるのに対し、ヤクザの場合は「複雑な階層性」で構成員同士が結びついており、いったんその一員となれば、他との関係より何よりもヤクザを優先させなければならない。

ここ数年、日本政府はヤクザへの取り締まりを強化しているが、この中央集権的な組織構造により、巨万の富がこのギャングに入ってくるのだ。

第1位:ソルンツェフスカヤ・ブラトワ(Solntsevskaya Bratva;ロシア)1兆200億円

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オックスフォード大学で犯罪学の教鞭をとり、国際犯罪に詳しいフレデリコ・バレーゼ教授によれば、一方ヤクザと異なりソルンツェフスカヤ・ブラトワはかなり非中央集権的であるとのこと。

組織はあたかも「劇団」であるかのように自律的な10個の組織で構成され、互いに独立して活動する。しかしながら活動資金は12人の会議により管理され、この会議は世界各地での祭事の際に偽装して開かれる会合で決められる。

グループは上限9,000人から構成されていると推測され、薬物売買と人身取引が収入源となっている。一般にロシアの組織犯罪はアフガニスタンで精製されるヘロインの取引にかかわっており、世界人口で0.5%に過ぎないロシアが、世界中のヘロインの実に12%を消費している。

山口組の収益が9兆6000億円ってホント?

yamaguchi

さて今回の記事を作るキッカケとなったのは上の画像がきっかけでした。これはテレビで放映され、それによりツイッター上でも話題になっていたのですが、山口組の収益が80億ドル(約9兆6000億円)となっており、さすがにそれはおかしいと思ったのです。こんなことは少し経済原理をもとに考えればわかります。

10兆円というと、日立や日産自動車・ソニーなど高付加価値を製品に付けられるごく一部の大企業に限られ、一方、山口組の商売は広義のサービス業に当たるわけで、そしてサービス業といえば、イオンが毎年赤字になっているのを見てもわかる通り、もしくは最近先進国の人々が貧しくなったその原因がここに求められるくらい、基本的には収益率が低いわけです。

もちろん、暴力団は社会的存在として現状の法と制度から十二分に逸脱した存在であるわけで、ここに経済原理を当てはめるのはおかしいかもしれません。が、実のところ暴力団とはいえ、社会的営為を営む上では経済原理に抗うことはできません。

「どのような社会的逸脱存在としても、結局経済原理からは逃れられない」というのは、すでに経済学や社会学、法学などでの研究テーマとなっており、一般向けの本もいくつかでています。例えば次の本。

これまた社会科学上のテーマにつながるわけですが、そもそもにおいて法と制度とは人間が社会活動上繁栄するために生み出された側面があるわけで、それらから逸脱した反社会的勢力が経済上かなりの規模を持つと考えるのには、かなりの無理があります。

それにしても、9兆円というのが間違いだとしても、8000億円もの規模というものはすさまじいものですね。先進国とは言えないイタリアでマフィアが暗躍するのはよくわかります。

まあ有識者がいうには日本は「封建国家」、確かに3権分立はまともに働いてないし、容疑者は99%が有罪になるし、与党政治家の汚職はいつも不起訴になるし、労働3権は機能せずサービス残業はなくならないし、などなど、まともに法が法として機能していない先進国とはいいがたい現状がありますから、暴力団が暗躍するのもよくわかります。

ここら辺はもう少し本気で考察やデータの収集など行えば本1冊の内容になるでしょうが、とにかく今回の話の本筋と外れるのでこれ以上書くのはやめます。

ーーー

どうやらこの「山口組の収益9兆6000億円」という話は、元公安調査庁の菅沼光弘氏が特派員協会で講演し、ビデオニュース・ドットコムがヤフーニュースに記事にしたものをフォーブスが間違って伝えたのが発端である、ということがわかりました。

実際のところの山口組の収益は8000億、しかもこれは5代目組長渡辺芳則氏(在任期間:1989年から2005年まで)の時のことのようです。

ビデオニュース・ドットコムの該当記事はすでに消去されていたのですが、転載したものがネット上にありました。

2006年10月31日
「日本を知るには裏社会を知る必要がある」

東京(10月19日)―元公安調査庁の菅沼光弘氏(95年退官)が、19日、外国特派員協会で講演し、やくざ(暴力団構成員)が単なる犯罪組織にとどまらず、日本の政治経済と密接にかかわってきた歴史や現状について語った。
「やくざの活動と、日本の表の活動である政治、経済、外交は、複雑な絡まり合いのなかで運営されているのが現状。日本の本当の姿を知るためには、裏社会の問題について十分な知識がないと正確な分析はできない」菅沼氏はそう述べたたうえで、日本の裏社会の構成要素として「やくざ・同和・在日」の3つを挙げた。また、やくざの6割を同和関係者、3割を在日韓国・朝鮮人が占めていると明らかにした。

警察白書(平成17年版)によると、暴力団構成員・準構成員の総数は96年以降増加傾向にあり、その数は8万7千人にのぼる。山口組、稲川会、住吉会の主要3団体で構成員総数の7割を占めるなど寡占化が進んでおり、最大規模の山口組の収入は大企業に匹敵する。菅沼氏によると、5代目山口組・渡辺組長の時代には、当時のトヨタ自動車の純益が1兆円だったのに対し、山口組は8000億円の収入を得ていたという。

引用元:阿修羅『日本を知るには裏社会を知る必要がある [ビデオニュース・ドットコム]』

参考文献

総務省「平成23年版 情報通信白書」

阿修羅『日本を知るには裏社会を知る必要がある [ビデオニュース・ドットコム]』http://asyura2.com/0610/bd46/msg/388.html

Chris Matthews “The biggest organized crime groups in the world” FORTUNE,September 14, 2014, 6:00 AM EDT

The largest criminal gangs are still making most of their money from drugs, sex, and extortion.
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コメント

  1. 匿名 より:

    パチンコ業界が数十兆はあるからつながってるのだとすれば不思議ではない。

  2. 匿名 より:

    このスレ主はデマって思いたいだけでしょ。笑

    パチンコだけで20兆円あると言われているのに、山口組が8兆円くらいあってもなんら不思議ではないですよ?パチンコだけではないですし、なになに興業など色々な分野で収益を出しております。だからあながち間違いではないようですね。

    しかも世界のマフィアと比べても人数の桁が違いますし、そもそも日本人は世界的に見ても賢いってことくらいは知ってますよね?それくらい儲けていても不思議ではない。

    • 匿名 より:

      パチンコの利権はとっくの昔に警察へと渡ってますよ。
      あと20兆円ってのは売上な、どんだけ経費掛かると思ってんだか。

      分裂する前の山口組と考えて、10万程度しか稼げない準構成員を
      含めて1万人いたとする。
      いやここは上の馬鹿2人にも分かりやすく、あり得ない2万人いたとする。

      8兆円ってのはだな
      その2万人全員が一人頭4億円売り上げる計算だぞ。

      ほんと貧乏人は数十万くらいまでしか勘定できないから、
      大きい数字は機能停止して何でも鵜呑みにするんだろうな。

  3. 匿名 より:

    パチンコの利権はとっくの昔に警察へと渡ってますよ。
    あと20兆円ってのは売上な、どんだけ経費掛かると思ってんだか。

    分裂する前の山口組と考えて、10万程度しか稼げない準構成員を
    含めて1万人いたとする。
    いやここは上の馬鹿2人にも分かりやすく、あり得ない2万人いたとする。

    8兆円ってのはだな
    その2万人全員が一人頭4億円売り上げる計算だぞ。

    ほんと貧乏人は数十万くらいまでしか勘定できないから、
    大きい数字は機能停止して何でも鵜呑みにするんだろうな。