皮肉屋はそうでない人に比べて認知症に3倍掛かりやすく、死亡リスクも高い

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皮肉と知性

「皮肉屋」に対して、どのようなイメージを持ちますか。ウィットに富んだ理知的な人?それとも捻くれたことばかり言う嫌われ者?

皮肉とは言語の多層的な性質を巧みに操った表現であり、それを使うことが出来る人が賢いということに関しては、まあ異論はないでしょう。英米圏のように、いかに上手な皮肉を述べることが出来るかでその人の知性が推し量られる文化圏も存在します。とは言え、皮肉が上手なことが必ずしもいいことばかりとは限らないようです。

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皮肉屋だと認知症になるリスクが3倍高まる

米国神経学会が発行するジャーナル誌「Neurology」に最近掲載された論文によれば、「皮肉屋タイプの人はそうでない人に比べ認知症に掛かりやすく、死亡リスクも3倍高まる」そうです。

これはフィンランドの研究グループによって報告されたものです。調査はフィンランドにおける1449人の65歳〜79歳の人を対象に行われました。Hostility Scale(敵意性尺度)という性格分析方法から「cynical distrust」の質問項目を抽出し、その上で回答と回答者のその後の認知症の発症頻度と死亡率を追跡調査したのです。

その結果、興味深い結果が出ました。「世の人はみな嘘つきである」「自分の身を守るためには誰も信用しない」という質問事項においてチェックを入れた人と入れなかった人とを比べた場合、チェックを入れた皮肉屋タイプの人は、チェックを入れなかった人に比べて認知症になった人の数が3倍にも達していたというのです。

さらには死亡リスクも・・・?

論文では加えて、極めて強固な皮肉屋タイプである場合、死亡率においても1.40倍高いという興味深いデータも掲載されています(註1)。

まあ冒頭の「皮肉が上手な人」と「皮肉屋」の人は実際のところはタイプが異なるのかもしれませんが、それにしても、皮肉ばかり口にするのも考え物かもしれません。

註1:ただし死亡率に関しては他の因子で調整するとリスクは1.19倍と、さほど変わらなくなるとも述べられています。

参考文献

Neurology:Late-life cynical distrust, risk of incident dementia, and mortality in a population-based cohort

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