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社会的に成功するためには4つのしつけが重要:研究結果

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社会的に成功するためには、幼児期において4つの基本的なモラルのしつけが重要であるという研究結果が、神戸大や同志社大、立命館アジア太平洋大(大分県)のチームから発表されました。これは、チームが約1万6千人を対象とした調査をしてわかったものです。

4つのしつけとは「うそをつかない」、「人に親切にする」、「ルールを守る」そして「勉強をする」です。この4つをすべて受けた人と、1つでも欠けた人との間での所得(年収)比較を行うと、基本的なモラルのしつけを全て受けた人はそうでない人よりも約57万円多く所得を得ているということが示されました。さらに、この4つをすべて受けた人と、すべて受けていない者との間で比較すると、モラルのしつけを全て受けた者はそうでない者よりも約86万円多く所得を得ているということが示されました。

また、しつけが与える倫理観および価値判断への影響を分析すると、4つのしつけを受けたものは社会性の高い価値判断をする傾向にあることが示されたとのことです。

他者への信頼性が安定した社会を構築するために重要であるという主張は、かねてから存在します(例えばポール・ザック『経済は「競争」では繁栄しない』、マッド・リドレー『繁栄』)が、今回の調査結果もそれらと同様の見解を述べ、その上で、利他的な考えを育み、信頼を醸成し社会性を高めるようなしつけの重要性を結語として述べています。

参考文献:
西村 和雄、平田 純一、八木 匡、浦坂 純子(2013)「基本的モラルと社会的成功」

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