統計学者ネイト・シルバー「ヒラリー・クリントンの勝率が71.6%」

統計学者ネイト・シルバー「ヒラリー・クリントンの勝率71.6%」

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さていよいよアメリカ大統領選挙なわけですが、それにしても、これは某映画評論家氏も今日のラジオで言ってたましたけど、日本のマスメディアは大統領選を毎回煽りすぎですね。

日本のマスコミは全米支持率を元にいかにも緊迫した争いが行われているようかのように演出してますけど、そもそも大統領選挙というのは選挙単位が州、各州では人口を元に数が割り当てられた代表者(選挙人)を選出し、選挙人を多く積み上げたほうが勝つという方式。そそいて多くの州では候補者が誰であろうと関係なく、どちらの党の候補が選ばれるか毎回決まっています。おおまかにいえば、ニューヨークだとかカルフォルニアみたいな西端と東端の都市部は民主党、一方、信仰者が多く産業が停滞し貧困者が多い所謂”バイブル・ベルト”は共和党候補が選ばれるといった感じ。

勝負の決め手は選ばれるのが共和党・民主党候補とコロコロ変わる、ごくわずかに存在する所謂”スウィング・ステイト(ゆれる州)”次第なわけで、日本のマスコミが大騒ぎしているわりにはその実は出来レースっぽい、結構お寒い状況となっています。

自分も泡沫ブログ(ここ)をやっているので自問自答的に、自己反省的に最近考えるわけですが、すべてのマスメディアは扇動家にならざるを得ないのでしょうか。

さて、独自に構築した回帰モデルにより2008年の大統領選挙では50州中49州を、2012年にいたっては50州すべての選挙状況を的中させた統計実務家のネイト・シルバー氏によれば、「ヒラリー・クリントン候補の勝率が71.6%」なんだそうです。

シルバー氏が運営するサイト”Five Thirty Eight(538)”で逐一公表されているこの予想勝利確率は、10月末まではクリントン氏の勝率が9割近かったものの、ここ最近のメール問題再燃騒動で一気に下がっていました。

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というわけで、まあクリントン氏が大統領になることで決まりなようですが、クリントン氏はもちろん、そもそもトランプ氏が大統領になろうと、実のところ別に大した「変化」は起こらないんでしょう。

なぜか。通常、テレビや映画などを眺めていると、いかにも偉大な「みんなの指導者」みたいなことをアメリカ大統領という存在に対し思いがちですが、アメリカ合衆国というのは名前からして独立国(州)の連合体、そして大統領というのはあくまでもそれら独立国の”調整役”です。実際、アメリカ大統領は法案提出も予算編成も権限がなくできないわけですが、そういったところに”調整役”の弱さみたいなものが透けて見えてきます。

しかし、マスメディアは煽るため、大統領自身はカリスマ性を得て優位に事を進めるため、そして国民は悪くなりこそすれ決して良くはならない手元の経済状況から逃れヒーローに希望を見出したいという先進国特有の事情により(トランプ現象だって一種の現実逃避でしょう?)、などなど、各自の思惑が結合した結果、これからも「偉大な指導者たる米国大統領」というイメージは固定され強化されていくんでしょうか…。

・ネイト・シルバー氏のサイト ”Five Thirty Eight”:http://fivethirtyeight.com/

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