大麻合法化に関する9のデータ:犯罪との関連・アメリカでの支持・税収額・危険性など

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大麻合法化に関する9のデータ:犯罪との関連・アメリカでの支持・税収・危険性など

近年アメリカでは、それまでの医療用途だけでなく、レクレーション目的での使用も解禁する「大麻完全合法化」が各地の州で相次いでいます。

その背景には、アメリカ国民の考え方の変化に加え、危険性や犯罪との関わり、税収効果といったものに関してさまざまなデータが出てきた結果、大麻の実態が、われわれ市民がイメージするものと異なるものであるということが分かってきたという実情があります。

①:アメリカでは大麻合法化賛成・支持派のが合法化反対派より多い

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出典:Pew Research Center ”February 2014 Topline and Survey Methods”

【1969年時点】

大麻合法化賛成:12パーセント

反対:84%

その後、マリファナに対して好意的な人は増加の一途を辿り、

【2014年】

大麻合法化賛成派:52%

反対派:45%

②:若い世代ほど大麻合法化を支持

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出典:Pew Research Center ”February 2014 Topline and Survey Methods”

・世代別の大麻合法化支持率

1928~45年生まれ・・・大麻合法化支持:32%

1948~64年生まれ・・・支持:50%

1965~80年生まれ・・・支持:54%

1981年以後生まれ・・・支持:65%

支持政党や民族によっても支持不支持が明確であり、共和党支持者(保守的)では31パーセント、ヒスパニック(スペイン系。カトリックが多く保守的)では39パーセントしか支持していません。

③:コロラド州は大麻完全合法化後、大麻関係の税収が急上昇中

出典:Colorado Dept. of Revenue; Graphic by Kevin Hamm, The Denver Post

2014年1月1日から大麻使用が完全合法化されたコロラド州は、同年に85億円の税収入を得た。

特に嗜好用途・レクレーション目的のマリファナ(赤い折れ線グラフ)による税収が増えている。

④:大麻はアルコールやヘロインよりはるかに安全

イギリスの精神医学者デイビッド・ナット氏の共同研究により。

同氏らが算出した「薬物危険性スコア(青=使用者本人への害悪度 赤=周りの人間への害悪度)」によれば、大麻は危険性:20と、アルコール:72 やヘロイン:55よりはるかに危険性が低い。

⑤:コロラド州、2016年には年間220億円の税収がもたらされた。4年で3.5倍

・大麻合法化を扱ったドキュメンタリー

初年度60億円ほどだったコロラド州の大麻による税収はその後どんどん増え、2016年には220億円になった

出典:CNBC”Colorado economy: Low unemployment, high pot sales”

⑥:大麻使用が犯罪を促すというデータはない

いわゆる「ゲート(入口)理論」として、犯罪につながる可能性が指摘されている大麻使用。

や今合法化に反対する人びとはこのゲート理論を持ち出して合法化に反対しているが、テキサス大学ダラス校のロバート・G・モリス、マイケル・テニャック、J. C. バーンズ、トミスラフ・コバンジックら4氏による研究レポートでは「大麻の合法化が犯罪の増加を促すことはない」との結論が下されている。

研究では1990年~2006年まで実に17年間分のデータにわたって、殺人や強姦、強盗、暴行、押し込み強盗、窃盗、車泥棒など7種類の各犯罪の犯罪率の増減が調査された。

結果、大麻の合法化が殺人と暴行を上昇させることはないとの結論が得られた。

⑦:コロラド州は大麻合法化後に犯罪率が10.6%低下した

2012年の大麻合法化以後、コロラド州の首都デンバーでは犯罪率が10.6パーセント低下した

性犯罪や殺人といった暴行罪は5パーセント、自動車強盗といった器物損壊罪は11パーセント、それぞれにおいて減少したとのこと。

必ずしも大麻合法化と犯罪率低下とのあいだに直接的な因果関係が認められるわけではないが、一般のイメージ大麻=犯罪とは大きくことなる。

⑧:大麻合法化が青少年の大麻使用増に及ぼす影響は小さい

マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置く研究機関、全米経済研究所(National Bureau of Economic Reasearch:NBER)が大麻合法化と青少年の大麻使用増減に関する研究結果を公表した。

これは、コロラド大学・オレゴン大学・モンタナ州立大学の研究者からなるチームがコロラド州など医療大麻が合法化されている16州を1993年から2011年の範囲で追跡調査したもので、その結果、大麻合法化によって青少年の大麻使用が増加することは認められず、大麻合法化と青少年の大麻使用増との関連性は否定された。

「今回の結果は、医療用大麻の合法化によりティーンエイジ層の大麻使用が増加したという仮説と一致していません。統計から導かれる結論は、合法化による影響はごくわずかでありほとんどゼロと言っていいようなものです」と研究チームはコメントしている。

⑨:大麻吸引と肺疾患の発病に関連性はない

アメリカ胸部学会がジャーナル誌、”Annals of the American Thoracic Society”にて公開した研究によれば、マリファナタバコを毎日、20年間という長期間において吸入したとしても、肺の健康状態の悪影響は認められなかった

参考:

Medical Marijuana Laws and Teen Marijuana Use:NBER

Independent ”Ever since Colorado started getting high, crime has dropped by 10 per cent” 2014年6月11日

Robert G. Morris ,Michael TenEyck,J. C. Barnes,Tomislav V. Kovandzic『The Effect of Medical Marijuana Laws on Crime: Evidence from State Panel Data, 1990-2006』,Plos ONE

CNBC”Colorado economy: Low unemployment, high pot sales”

Pew Research Center ”February 2014 Topline and Survey Methods”

Colorado Dept. of Revenue; Graphic by Kevin Hamm, The Denver Post

FREAKONOMICS ”What’s More Dangerous: Marijuana or Alcohol? A New Freakonomics Radio Podcast”

ATSJournals:Effects of Marijuana Smoking on the Lung

The Journal of the American Medical Association:Association Between Marijuana Exposure and Pulmonary Function Over 20 Years

US National Library of Medicine National Institutes of Health:Effects of Marijuana Exposure on Expiratory Airflow: A Study of Adults who Participated in the U.S. National Health and Nutrition Examination Study.
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