シェアする

実存主義文学のような「コインランドリーで下着泥棒と間違えられ、危うく冤罪になりかけた話」がツイッターで話題に

スポンサーリンク

「コインランドリーで下着泥棒と間違えられ、危うく冤罪になりかけた話」がツイッターで話題に

誰かがヨーゼフ・Kを誹謗したにちがいなかった。なぜなら、何もわるいことをしなかったのに、ある朝、逮捕されたからである。

フランツ・カフカ『審判』 (新潮文庫)、原田 義人 訳

ツイッターなりtogetterで、「コインランドリーで下着泥棒と間違えられた話」なるものが話題になっていました。

過程においては、マスコミの報道が切り取った「現実」、必要悪として人々が監視カメラを求めてしまう理由、暴力を合法的に独占する集団「警察」の存在、社会を構成する人びとの「非不合理さ」「理不尽さ」などなど、さまざまな事象が現前していきます。

例えばカフカの『審判』という小説は、ある日いきなり逮捕された主人公が、打開を試みるも結局最後は処刑にあうというプロットですが、それに近い読後感があります。

・新聞記事で扱われるも、実は

・マスコミと実際の相違

・警察

Kの喉には一人の男の両手が置かれ、もう一方の男のほうは小刀を彼の心臓深く突き刺し、二度そこをえぐった。見えなくなってゆく眼で、Kはなおも、二人の男が頬と頬とを寄せ合って自分の顔の前で決着をながめている有様を見た。

「まるで犬だ!」と、彼は言ったが、恥辱が生き残ってゆくように思われた。

フランツ・カフカ『審判』 (新潮文庫)、原田 義人 訳

参考:togetter.com

Twiiterフォロー
スポンサーリンク
関連ページ

シェアする

フォローする

スポンサーリンク