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【随時更新】スマートフォン、タブレット、格安SIMetc…。通信業界白書2016(データ集)

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スマートフォン、タブレット、格安SIM、WiMAX等に関するあらゆるデータを集めるコーナー

更新情報

6/8:「ZTEのサンプル調査から。スマホに重要なのはカメラに加え、サウンド面も重要」「進む投入端末の長期化、グローバルモデル投入という低コスト化」

【世界市場】

携帯電話、スマートフォン市場

・スマートフォン、世界出荷台数シェアランキング

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世界の三分の一のスマホが中国で出荷されており、そのためメーカー別シェアでも中国メーカーが強い

期間 15Q2 14Q2 13Q2
サムスン(韓国) 21.4% 24.8 31.9
アップル(アメリカ) 13.9 11.6 12.9
ファーウェイ(中国) 8.7 6.7 4.3
シャオミ(中国) 5.6 4.6 1.7
レノボ(中国) 4.7 8.0 5.7

米調査会社のIDCによれば、2014年のデータで世界で出荷されたスマートフォンの約3分の1、数字にして32.3%は中国において売られている。

しかし中国市場はすでに成熟しており、2019年までに中国の世界市場シェアは23.1%まで下がる。今後中国に変わってインドなどが伸びていくことが予想されるという。

この中国市場の相対的な地位低下は特にAndroidメーカーに影響を及ぼす。これは中国はAndroid端末の世界出荷台数の36%を占める重要な市場であるからだとのこと。

【国内市場】

①:携帯電話、スマートフォン市場

・スマートフォン普及率

スマートフォン普及率は2014年の調査で64.7%。20代、30代では普及率は9割を超える

smartphone

(出典:総務省「平成26年通信利用動向調査(世帯編)」)

・出荷台数予測

st_mm-03(出典:(株) MM総研 [ 東京・港 ])

・15年上半期 携帯電話出荷台数シェア

share_mobile_2015

(出典:(株) MM総研 [ 東京・港 ])

Apple・・・38.5%

シャープ・・・14.6%

ソニー・・・14.3%

富士通・・・9.3%

京セラ・・・9.0%

・15年上半期 スマートフォン出荷台数シェア

15年上期の出荷台数はiPhone、Android端末共に631万台。ソニーモバイル、シャープ、富士通の中価格帯スマートフォンが好調

st_mm-02

(出典:(株) MM総研 [ 東京・港 ])

アップル・・・50.0%

ソニー・・・18.6%

シャープ・・・11.8%

富士通・・・6.3%

サムスン・・・6.1%

New⇒・進む投入端末の長期化、グローバルモデル投入という低コスト化

・投入端末の長期化

ドコモは16年モデルからこれまでの年2回の新モデル投入から基本的に年1回へ投入計画を変更。またiPhone 7ではこれまでの2年単位のフルモデルチェンジから3年単位に変更されるという。

これらの背景にはスマホ市場、特にハイエンドモデルの飽和と縮小があり、世界出荷では2015年度、日本国内においても2012年度をピークにスマートフォンの出荷は減少を続けている。

・日本独自モデルの廃止、グローバルモデルの投入

これまで通りデバイスの供給を続けてくれるありがたいメーカーにしても、変化がみられる。例えばHTCやソニーは日本独自モデルを廃止、海外グローバルモデルをそのまま投入するようになった。その背景には、やはりスマホ市場の衰退がある。

HTC 10は、ほぼグローバル仕様そのままでauに供給する。Androidスマホ1機種ごとの販売数が減り、今までのようなカスタマイズはコスト的に難しい面があったためだという。

出典:ITmedia 「10点満点の「HTC 10」 日本でシルバーが出ない理由とSIMフリーモデルの可能性」2016年6月2日

・IDC調査「2015年第1四半期スマートフォンベンダー別出荷台数シェア」

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1位 アップル 51.1%
2位 ソニー 16.6%
3位 京セラ 10.5%
4位 シャープ 9.9%
5位 サムスン 5.2%

出典:IDC

②:MVNO市場

MVNOの総契約回線数は、2015年3月末時点で3045万回線。前年の1480万回戦から実に105.7%増加。回線種別ではBWA(WiMAX / AXGP)が最も多く、 前年比160.6%増である1,892 万回線を記録している。

・MVNOの総契約回線数と回線種別分類

契約数 シェア
BWA(WiMAXおよびAXGP) 1892万 62.1%
携帯電話(3G/LTE) 1135万 37.3%
PHS 18万 0.6%

・低価格SIM市場規模

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(出典:(株) MM総研 [ 東京・港 ])

低価格SIMを含む独自サービス型SIMの契約数は2015年3月末時点で326万契約数。とりわけ、外国人観光客の増加に伴ってのプリペイドSIMの販売数が増加している。今後、2020年のオリンピックへ向けて、さらなる需要の拡大が見込まれる。

・低価格SIM、事業者別シェア

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(出典:(株) MM総研 [ 東京・港 ])

NTTコミュニケーションズ、インターネットイニシアティブ(IIJ)、ビッグローブ、日本通信(b-mobile)の主要4社でシェアが5割を超える。

【ユーザー意識調査】

・スマートフォンの不満点(15年10月)

satisfaction2

satisfaction

・スマホ、各OSごとの不満点(15年10月)

iPhone Android
1位 バッテリー バッテリー
2位 音質 操作性
3位 スペック 音質
4位 操作性 スペック
5位 軽さ カメラ

(出典:(株) MM総研 [ 東京・港 ])

iPhoneユーザーはバッテリーとスペック以外は満遍なく満足度が高いのに対し、Androidユーザーは画面の大きさ以外は全体的に満足度が低い。

New⇒・ZTEのサンプル調査から。スマホに重要なのはカメラに加え、サウンド面も重要

中国だけでなく世界的に出荷台数を伸ばす上で、ZTEはAXON 7の開発前に、中国のほか米国、欧州、そして日本の約6000人のサンプルユーザーにリサーチを実施したとのこと。

その中で浮かび上がったのが、カメラ機能だけでなく、サウンド機能の重要性であったという。そこでAXON 7では、充実したカメラ機能だけでなく、良質なサウンドをいつでもどこでも体験できる性能を提供するに至った

出典:ITmedia「「AXON 7」の販売目標は200万台、日本を重点市場に――ZTEのグローバル戦略を聞く」2016年6月3日

・今後のスマートフォンに対して求める要素

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1位:とにかく長持ちするバッテリー 73.4%

2位:持ちやすいサイズ感 39.9%

3位:防水・堅牢さを備えたパワフル端末 38.1%

4位:高性能カメラ・スピーカー 27.4%

5位:機能は最低限にシンプルで低価格 21.7%

(出典:(株) MM総研 [ 東京・港 ])

【その他】

・情報通信機器の主要分類・品目の物価指数の推移

2010年基準を100とする

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(出典:日本銀行、企業物価指数)

携帯電話・スマホはテレビ、パソコンに並んでモジュール化ないしコモディティ化による低価格が激しい。

参考文献

IDC “Smartphone Vendor Market Share, 2015 Q2”

IDC “Worldwide Smartphone Growth Expected to Slow to 10.4% in 2015, Down From 27.5% Growth in 2014, According to IDC”

IDC “Global Smartphone Growth Expected to Slow to 11.3% in 2015 as Market Penetration Increases in Top Markets, According to IDC”

総務省「平成27年版情報通信白書」

(株) MM総研 [ 東京・港 ]「国内MVNO 市場規模の推移(2015 年3 月末)」

(株) MM総研 [ 東京・港 ]「2015年度上期国内携帯電話出荷概況」

ITmedia「「AXON 7」の販売目標は200万台、日本を重点市場に――ZTEのグローバル戦略を聞く」2016年6月3日

ITmedia 「10点満点の「HTC 10」 日本でシルバーが出ない理由とSIMフリーモデルの可能性」2016年6月2日

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