シェアする

2012年、全世界で700万人が大気汚染により亡くなる:WHO発表

m12966

スポンサーリンク

8人に1人が大気汚染が原因の病気で亡くなる

2012年、大気汚染が原因で亡くなった人は全世界で700万人に上ったことが明らかになりました。これはWHOの最新調査でわかったもので、全死者数のうち8人に1人が大気汚染に関連する病気で亡くなったことになります。700万人という数字のうち、石炭燃料による暖房からディーゼルエンジンまでといった、屋外での大気汚染による死者数が370万人にのぼり、一方、石炭、木材、バイオマスを燃料とする調理器具による屋内大気汚染による死者数が430万人とされています。一般的に人々は屋内外両方の大気汚染にさらされるため、単純に双方を足しての数は適切ではなく、重複分を差し引いて700万人と推定されています。

大気汚染は健康に対して与える影響の中で最大

大気汚染が主として死因となる病気には心臓疾患、脳卒中、肺疾患、肺癌などが挙げられます。WHOは前回2008年の発表では屋外によるものを130万人、屋内での死者数を190万人としていました。前回調査と比べて死者数が大幅に増加した理由は、それまで都市部の大気汚染のみを考慮していた評価方法を屋内・屋外両方を考慮した評価方法にしたなどの調査手法の変更によるところが大きく、08年と12年の数字を単純比較することは適切ではありません。加えて科学技術の向上により衛星画像からの地方の汚染状態の把握が容易になったことや、大気汚染が及ぼす健康への影響に関する新しい知識・知見が増えたところも大きいです。

WHOのマリア・ネイラ公衆衛生・環境局長は「このデータは衝撃的であり、憂慮されるものです」と述べています。「大気汚染の健康リスクはこれまで理解されていたものより遥かに大きく、特に心臓疾患と脳卒中への影響が大きいです。今日、大気汚染ほど人々の健康状態に大きな影響を与えるものは存在しません。 今回のデータは、わたしたち皆が呼吸する空気を正常化させるために一致団結した行動が必要だと示唆しています」(同)。 大気汚染は原因となるものが調理用コンロの火から自動車の排ガスまで多岐に渡るため、今や世界最大の環境・健康問題であり、先進国と開発途上国双方の人々に影響を与えています。「ボトルに入ったきれいな空気を買うことは出来ません。空気は皆さんで共有される資源です。きれいな空気を呼うために、大気汚染の 地域に介入しなければなりません」(同)。WHOは、今年世界最悪の大気汚染都市1,600を公表する計画です。

大気汚染を防ぐための対策は

またWHOによれば、世界で最も大気汚染の被害を受けている地域は、インドやインドネシアなどの東南アジア、またはフィリピンから中国、韓国、日本までの太平洋西部です。これらの地域では発展途上国が多く、家庭において調理や暖房において火を用いることが一般的であり、このような、住居を「燃焼室」とするような生活様式が、より深刻な大気汚染を発生させる一因となっています。この影響を防ぐための方法として、WHOからは、ミクロレベルでの燃焼時に有害な煙を排出しないクリーンクックストーブの導入や換気の改善、マクロレベルでのより環境に優しい電源へのシフト、エネルギー管理政策の改善、交通政策の見直し、自動車業界に対しての規制などが提言されています。

参考:

The Telegraph:Air pollution killed seven million people in 2012: WHO

Twiiterフォロー
スポンサーリンク
関連ページ

シェアする

フォローする

スポンサーリンク