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15年秋冬モデルでシャープ4Kスマホ登場は?中国の台頭とソニー4Kスマホ登場の背景

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美しいXperia Z5 Premiumの4Kディスプレイ(上がZ5 Premium)。画像引用元:ASCII

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シャープ製4Kスマホの登場はいつ?

世界初となる4kディスプレイ搭載スマートフォンとして話題のソニー「Xperia Z5 Premium」ですが、同じく近い将来での4Kスマホ発売が期待されるメーカーとしてシャープの名があげられます。

実際、今年の4月に中国で開催された展示会「CITE 2015」においてもシャープは世界初となる4K解像度のIGZO(イグゾー)液晶パネルを公開していました。

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シャープが発表した4KIGZO液晶

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シャープの4KIGZO液晶:その2

ただ、この4K・IGZO液晶の量産化は2016年からということで、2015年秋冬モデルでのシャープ製4Kスマートフォンの登場は難しいかもしれません。そろそろ各携帯キャリア会社の2015秋新作スマホ発表会が開かれる時期ですが、「冬モデルにシャープ製4Kスマホがあったらラッキー」ぐらいのものでしょう。

ソニーが4Kディスプレイを採用した背景

「4Kスマホの登場なんてコンテンツの供給不足からして時期尚早」との声も多く聞かれますが、実際、Xperia Z5 Premiumの4K化に至るまではソニー内部でも喧々諤々たる仕様変更の過程があったようで、Xperia Z5 Premiumでも元々は「4Kは載せない予定だった」(engadegt誌より)とのこと。

その苦闘の歴史を裏付けるかのように、Z5 Premiumは「静止画・動画のみ4K表示。それ以外はフルHD表示」という、ソニー側の大々的な4Kアピールとは裏腹にちょっと拍子抜けする仕様となっています。

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上がXperia Z5 Premium、下がZ3。画像引用元:ASCII

とはいえ最近はスマートフォンの世界でも中国メーカーの隆盛が著しく、加えてこれらのメーカーは技術面でも他を出し抜こうと息巻いているようです。

例えばXperia Z5が発表されたIFA 2015では、中国ファーウェイが「iPhone6sで3Dディスプレイ搭載のうわさを聞きつけるやそれをパクって自社新型スマホに搭載、アップルより先に発表し世界初を名乗る」という実に豪快なことをやっていました。

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ファーウェイの”世界初”3Dタッチディスプレイ搭載スマホ、「Mate S」

中国メーカーの台頭

加えて中国市場では高解像度ディスプレイの需要が日本より高く、MEIZU、ファーウェイ、VIVO、Oppoなど現地主要メーカーの最新スマートフォンはどれもWQHD (2560×1440)解像度とのこと。

先ほどのシャープの4K液晶にしても、主な取引先相手は中国メーカーを見込んでいるのだそうです。

ですから、たとえ完全な4Kスマホでなかったとしても、今回このタイミングでソニーがXperia Z5 Premiumを発表していなければ「世界初4Kスマホ」の称号、そしてそれに付随する「高い技術力を持つメーカー」の印象は中国メーカーに奪われていたことでしょう。

ひとたびスマホメーカー世界シェア(下の表)に目をやれば、いつの間にか中国メーカーばかりになっていました(3位レノボ、4位ファーウェイ、5位シャオミ)。

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ソニーには「技術のソニー」として、日本メーカーを代表してぜひとも頑張っていただきたいものです。

参考文献

Takahiro Koguchi「世界初4Kスマホ Xperia Z5 Premium、実はほとんどフルHD表示。写真&動画のみ4K」Engadget,2015年09月16日 12時35分

「SHARP 2016年に4Kスマートフォン用ディスプレイ量産へ」SUNTEK社ホームページ

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