今やアップル独り勝ち。ソニーはスマホを売るほど赤字。Androidメーカーに求められる高級志向

(15.9.20:改訂)

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スマホ業界アップル独り勝ち

「The Overspill」というサイトが、スマートフォン各社の収益構造を分析していました(下図)。

出典元:the overspill

出典元:the overspill

左から2番目の「Operating Profit(営業利益)」の項目を眺めると、アップルのスマホ部門は営業利益1兆円の絶好調、サムスンは3000億円と良好、LGは25億円となんとか黒字・・・。とここまでは良いとしても、以下HTCとソニーモバイルとレノボ、それとマイクロソフトのモバイル部門は赤字であることがわかります。

とりわけソニーとマイクロソフトの調子が悪いようで、データの集計期間2015年第1四半期(2015年4月1日~6月31日)に、ソニーモバイルは229億円の営業損失を出したようです。

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引用元:ソニーホームページ

一方、一番右の「Implied profit per smartphone(スマートフォン1台当たりの収益)」という項目に目をやれば、ソニーはスマホを1台売るごとに26.10ドル(約3,200円)の赤字が発生していることがわかります。

さらには次の下の図。これは2014年から2015年第1四半期において、各社のスマートフォン事業の収益成長率(persent revenue growth)を示したものです。アップルが高い成長率を示す一方で、ほかサムスン、HTC、ソニーは低成長に苦しんでいるのがわかります。

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ここまで見ると、全体的に「アップルの一人勝ちとAndroid勢の苦戦」という構図が見えてきますが、これはスマートフォンの販売価格によるところが大きいようです。

スマートフォン1台あたりの平均小売価格を示した図がこちら↓(単位:ドル)。

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青い折れ線グラフ、アップルの平均端末価格が600から700ドル(約7万2000円~8万4000円)と高値安定しているのに比べて、黄色い折れ線グラフ、ソニーの平均価格は300ドル(約3万6000円)近辺と底値停滞しているのが分かります。他のAndroidメーカーも大体ソニーと同じような、低況感あふれた感じになっていますね。

プレミアム路線に活路を見出すAndroid勢

とかく高級・高付加価値端末路線はAndroidメーカーにとって必至のようで、Androidシェアナンバーワンメーカーであるサムスンにおいても高級路線を狙っているのが最新フラグシップ端末「Galaxy S6」の本体デザインから伝わってきます。

それまでプラスティックボディーが特徴的だったGalaxyシリーズは今年のS6から大きく外見上の変貌を遂げ、高級感あふれる金属製のユニボディを選択しました。それによりこれまで以上に外見上の「iPhoneのまがい物」感が増し、より一層の誹りを浴びたようですが、それでもリーク情報などによれば今後もこの路線を止めるつもりはないそうです。

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一方のソニーモバイル、昨年秋にはモバイル部門トップ人事の交代、今年初頭の(中国を中心に展開していた)低価格端末からの撤退・高価格端末への開発機種絞り込みと、矢継ぎ早に経営改革に取り組んでいます。

そして先日のXperia Z5シリーズの発表、その中には世界初4Kディスプレイを搭載したXperia Z5 Premiumの姿がありましたが、以上からふまえて考えてみると、なぜソニーがわざわざ”プレミアム”と銘打ったこの端末を登場させたのか、その思惑が見えてくるのではないでしょうか。

参考文献

The Overspill「Premium Android hits the wall: the Q2 2015 smartphone scorecard」2015年9月1日

ケータイwatch「ソニーのスマホ事業は赤字が拡大、米ドル高が影響」2015年7月30日

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