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スウェーデンで一日の労働時間を6時間に減らす社会実験

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適切なワークライフバランスはどこに?

テクノロジーがもたらした家庭内にまで及ぶ際限なき労働から労働者を守るため、フランスではつい先日、18時以降の仕事に関わるメールが禁止されましたが、一方こちらスウェーデンではまた違った取り組みがなされているようです。

スウェーデン第2の都市、人口約52万人のヨーテボリで現在試験中の社会実験は、1日の労働時間を6時間にするというものです。左派社民党と緑の党が中心となって導入しました。

実験ではある課の職員の労働時間を6時間と減らす一方で、別の課の職員の労働時間は以前と変わらず7時間に据え置きます。6時間に労働時間を減らされた職員も給与は以前と同じまま。その後2つのグループを比較、差異を調べます。

「今こそスウェーデン全土でこの実験を行うべきです」と語るのはヨーテボリの副市長、Mats Pilhem氏。Pilhem氏は労働時間を短縮させることによって、労働者を心身ともに適切な状態にさせ、生産効率性を高めさせ、ひいては財政支出の抑制につなげることがこの社会実験の狙いだと述べます。現に市内の自動車工場における同様の実験では狙い通りの効果が出たとのこと。

一方で、実験に懐疑的なのが右派・穏健党。同党は16年間にわたり6時間労働に取り組みながらも効果がなかったとして2005年を短縮労働を撤廃したキルナ議会を例に持ちだし、左派両党主導による今回の実験が「選挙目当ての明らかな安い施策」だとして批判しています。

参考:

The Guardian:Work-life balance: what changes could help improve yours?

Dailymail:Sweden introduces a SIX-HOUR working day in bid to reduce sick leave, boost efficiency and make staff happier

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