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人類を絶滅させるかもしれない5つの脅威

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5つの脅威

科学技術は人類に多くの利益と繁栄をもたらしました。しかし、その一方で、人間が自らの利益のためにしていることが、意図に反して非常に大きな損失をもたらし得るということがあります。私たちは現在、どれほどの危険に直面しているのでしょうか。5つの脅威を紹介します

 インフルエンザ

インフルエンザは2009 年に世界的に流行し、一時大騒ぎとなりましたが、その際は致死率も低く、大事には至りませんでした。しかし、ほんの少し遺伝子の配列が違っていれば、全世界に破滅的な被害をもたらす恐れがあったそうです。

1918年にはスペイン風邪が発生し、死者4~5千万人の大惨事となりました。科学誌『サイエンティフィック・アメリカン』の編集長であるフレッド・グテルさんが著書『人類が絶滅する6のシナリオ: もはや空想ではない終焉の科学』において主張するには、現代社会はスペイン風邪の時代に比べると交通手段の発達により人々の移動スピード格段に速くなっているため、より大きな脅威になっているそうです。

米国国家情報長官室によるレポート「global trend 2030」によれば、犠牲者が1%を超えるような感染力の強い呼吸器細菌が発生した場合、壊滅的な事態が起こり、発生によって世界中のあらゆる場所で6カ月以内に人々は死を迎えます。

天然痘ウイルスとバイオテロ

天然痘ウイルスは、バイオテロに用いられる懸念があるそうです。現在は根絶されている天然痘ですが、種痘がされなくなったために感染例が増えてきた、天然痘に類似したウイルスであるサル痘や牛痘を使って、天然痘ウイルスを人工的に作り出されるようなマッドサイエンティストが現れる恐れがあるとのこと。

直接的な関係はないですが、現にアメリカでは遺伝子組み換え用機器が安くなり、遺伝子配列情報も容易に入手できるようになった結果として遺伝子組み換えを趣味として家庭で行うアマチュア遺伝子組み換え家であちこちで登場しています。サイエンスライターのマーカス・ウォールセンさんは著書『バイオパンク DIY科学者たちのDNAハック!』において、彼らホビイストの様子を詳しく描いています。

突然起こりうる気候変動

地球の気候は今後、急激に悪い方に変化してしまう可能性があります。その変化は多くの科学者が予測しているよりもずっと早く始まるかも知れませんし、事実、予想以上に速いスピードで、見通しのつかない大変動が生起しています。

通常、生物は皆、環境の微妙なバランスの上で生きているわけですが、気候が大きく変化すればその絶妙なバランスが崩れ、人類をはじめとする生物は絶滅の危機に追い込まれることも十分にありえます。科学者はインドをはじめとするアジアのモンスーンのような降雨の急激な変化によって地域の食料供給の大崩壊が起こる可能性を確信しています。

生態系の危うい均衡

人間は、食物連鎖の中でも特殊な位置を占め、そのおかげで繁栄してきました。しかし今、病気やちょっとした環境の変化で農作物の供給が急に途絶える恐れがあり、人間の食糧は非常に危うい状態に置かれています。

ジャーナリストのアダム・リース ゴウルナさんが『フルーツ・ハンター―果物をめぐる冒険とビジネス』で述べるには、長年の品種改良により、果物は生産や運搬がしやすくなった一方で、品種の多様性が失われ、単一の品種だけが栽培されるようになってしまったとのこと。そのため一度農作物がある伝染病にかかると品種自体がまるごと絶滅する恐れがあるそうです。

現にバナナは1950年代、それまでの主流だったグロスミッチェル種が土壌菌によるバナナの病気の一種であるパナマ病によって壊滅、バナナ自体が絶滅しかかったことがあります。

暴走するコンピュータ

インターネットなどのハイテクに依存することは、快適な生活を送れる反面、コンピュータの動作はごく少数の悪意を持った人間によるサイバー攻撃で簡単に攪乱されてしまう危うさがあります。

2010年には、イランにあるウラン濃縮用の分離機を制御するコンピュータが「スタックスネット」という種類のコンピュータウイルスに侵入され、現場の技術者が気付いた時には既に遠心分離機は壊れされていたという事件が起こりました。この事件から私たちの日常生活がいかにコンピュータに依存しているかを考えてみると、実に恐ろしいことが浮かび上がることでしょう。

前述『人類が絶滅する6のシナリオ』においては、送電システムを攻撃する仮装のコンピュータウイルス「グリッドキル」によって全米の送電システムがストップし、そこからもたらされる壊滅的な大惨事が予想されています。

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