米大手経済誌WSJ「任天堂NXでは任天堂のスマホゲームが動く」
「ニンテンドーNXは任天堂がスマホでリリースするゲームの互換性がある」
これは米大手経済誌、ウォールストリートジャーナル(WSJ)・東京支局に属する望月崇記者が最新の記事で書いたもの。
この”互換性”が文字通りの完全な互換なのか、もしくはゲームキューブ⇔ゲームボーイアドバンスやニンテンドウ64⇔64DDなど、任天堂がしばしば過去のハード戦略で行ってきた連携機能などのことを指すのか、一体どの程度のことであるのかはわかりません。
NXはここ最近になって、「TVへの映像出力が行え、コントローラーが取外し可能な携帯ゲーム機と据え置きゲーム機の融合であるタブレットの様なゲーム機」との有力なリーク情報が出ていました。
仮に「文字通りの互換」として話を進めるとして、これについては、ゲームアナリストとして知られるウェドブッシュストラテジーズのマイケル・パクター氏も似たようなことを以前述べています。
パクター氏いわく、
「任天堂がNXで発売するゲームは、NXで発売された後、スマートフォンでもリリースされるだろう」
「2019年か2020年あたり、iPhone 10かそこらの辺りにはスマートフォンの性能はXbox Oneを上回るようになる。その時にはどのデバイスを使っているかは関係なくなる」
「任天堂のスマホゲームへの参入はモバイルゲームがどのようなものになるのかの実験」
であるとのことでした。
また任天堂の故・岩田前社長が2年前の経営方針説明会において、
アップルさんの場合は共通のiOSというプラットフォームがあります。(…中略)よって、「任天堂のプラットフォームもそうならねばならない」ということが一番大きなポイントです。(…中略)
少なくとも「ソフトを一個一個のプラットフォームに向けてバラバラにつくっていく」、あるいは「プラットフォームの乗り換えのたびに大騒ぎが起きて、いつもプラットフォームの序盤でお客様に『品揃えが足りない』と感じさせてしまう」状況を今後はどうしてもなくしたいという思いでやっています。
出典:任天堂 2014年経営方針説明会
と述べていますが、今回NXがソフト開発資源の効率化を行うために3DS(携帯ゲーム機)とWii U(家庭用ゲーム機)の融合機になった(まだ確定ではないけど)ことを踏まえて考えれば、今回の互換性ウンヌンの話も、度々任天堂に関するリーク情報を外しているWSJとはいえあながち間違ったものではないのかもしれません。
[wsj.com]