Xperia XZ Premiumレビュー。良い点悪い点・各アプリでの発熱、ベンチマーク・写真など
Xperia XZ Premiumのレビューページです。
更新情報
6/19:「発熱対策:バッチリ。4Kビデオ撮影80分以上」
・Xperia XZ Premiumの良い点 悪い点
良い点 | 悪い点 |
・美しい4KHDRディスプレイ。明るさ、斜めからの視聴、解像感、発色・コントラストどれも良し | ・横幅が広く、片手では少し持ちにくい |
・発熱対策がキチンとなされている。4K撮影テストで80分以上も撮影できた | ・本体サイド部のつなぎ目に隙間があった |
・本体デザインの美しさ | ・これまでと同じ方向性の本体デザイン |
・高いCPU性能。Antutu16万点以上。3DCG性能も高く、ゲームも楽々 | ・スローモーション撮影での動画画質はHD、7秒間だけ記録できる |
・スピーカーの音が大きい | |
・カメラの性能の良さ。撮影速度も早い | |
・指紋認証の早さと精度の高さ | |
・スローモーション撮影が楽しい | |
・音量ボタンが押しやすい配置に |
・デザイン、持ちやすさ
⇒高級感があり、非常に美しい。ただ横幅の広さから持ちにくい
・非常に美しい本体
今回は、海外で売られている商品を買うことが出来る通販サイト「EXPANSYS」にてグローバル版を購入。本体カラーはルミナスクロム。事前に現物を確認することもなかったため、本体をマジマジと見ることになるのは箱から取り出した際が初めてだったわけですが、その美しさに圧倒されました。
鏡面仕様の本体は、ほかのXperiaと比較しても実に高級感があります。
・本体サイド部にすき間が・・・
ただ使用しているうちに、側面サイド部のつなぎ目にすき間があることに気がつきました。
側面部のつなぎ目は左右それぞれ上下に2箇所、計4箇所ありますが、該当のすき間は左側面部では上部、一方右側面部では下部にあります。個人的には特に気にならないですが、気になるユーザーの方もいるのではないでしょうか。
【つなぎ目:通常(すきま無し)】
【つなぎ目:すきまあり】
・横幅が広く、片手では少し持ちにくい…
また横幅が広く、片手では少し持ちにくい感があります。
これに関しては、最初は5.5インチの大画面ボディゆえ仕方無いかと思ったのですが、電気店などでいくつかのスマホを手に持ってみたところ、スマホによっては5.5インチ以上の大きさであっても持ちやすいものもあるようです。とはいえこれは少々触った程度であり、当てにならないかもしれません。
・スマートフォンの画面サイズと片手での持ちやすさ(主観、画面サイズ順)
モデル | 画面 | 幅cm | 持ちやすさ |
Galaxy S8+ | 6.2型 | 7.3 | ◎ |
Galaxy S8 | 5.8型 | 6.8 | ◎ |
iPhone 7 Plus | 5.5型 | 7.79 | △~○ |
Xperia XZ Premium | 5.5型 | 7.7 | △ |
ZenFone 3 Laser | 5.5型 | 7.6 | ○ |
HTC U11(モック) | 5.5型 | 7.6 | ○ |
Xperia Z5 | 5.2型 | 7.2 | ◎ |
Xperia X Performance | 5.0型 | 7.1 | ◎ |
・4KHDRディスプレイ
⇒発色・解像感・視野角すべてグッド
4KHDRディスプレイを搭載するXperia XZ Premium。そのディスプレイはどんな感じなのか、XZ Premiumに加え、Xperia X Performance・Xperia Z5・iPad Pro 9.7インチを用いて各種映像の再生テストをしてみました。
昨年発売された Xperia X Performanceのディスプレイもきれいですが、やはりXperia XZ Premiumのディスプレイのが解像感が上回っており、さらに同ディスプレイはHDRなだけあって白飛びもしていません。暗いところは暗く、明るいところは明るく、斜めからの視聴や発色・コントラストも良しと、極めて美しい映像美を可能としています。
・4KHDR映像でのXZ Premium・X Performance・Z5・iPad Pro 9.7インチの比較
[動画から]
・4K映像でのXZ Premium・X Performance・Z5のディスプレイ比較
・Amazonビデオ4K映像でのXZ Premium・X Performanceのディスプレイ比較
後日記入予定
・アニメ映像での比較
後日記入予定
【4Kディスプレイの注意点】
(このページを訪れるような方なら、おそらく知っていることだと思うのでわざわざ書くのもためらわれるのですが、)4K解像度を謳うXperia XZ Premiumですが、4K解像度での使用は動画や画像など特定のシーンに限られ、ゲームやインターネットなど通常使用においてはフルHD解像度となります。
・ボタンの配置
⇒良い
Xperia XZ PremiumではこれまでのXperiaと異なり、音量キーの位置が電源ボタンの上側に配置されるようになりました。
これが左手持ちでも右手持ちでも、実に押しやすいものとなっており、操作性の良さを演出しています。
・サウンド
⇒音量が大きくて○
驚いたのがスピーカの音量の大きさ。これまで使っていたXperia X PerformanceやXperia Z5と違い、ちゃんとしたスピーカー音量が確保されています。
音ゲーや動画鑑賞などに役立ちそうです。
・カメラ
・さらに早くなった撮影速度
撮影速度がさらに早くなり、撮影ボタンを押した瞬間に撮れているような感覚が得られるようになっています。Xperia Z5やXperia X Performanceで感じられた、シャッターを押してからのタイムラグが全くありません。
撮影速度の体感を不等号で表すとこんな感じ。
- Xperia XZ Premium>Xperia X Performance>iPhone 7>>Xperia Z5
・Xperia XZ Premium・iPhone 7・Xperia X Performance、撮影写真の比較
iPhoneと比べると、写真画質の方向性の違いが見えてきます。
※サイト掲載の都合上、画質を下げています
・スローモーション
セールスポイントのスローモーション機能を用いて撮影した動画は次の通り。スローモーション撮影での注意点として「撮影画質はHD(1280×720)、7秒間だけ記録できる」といったことがあります。
・Xperia XZ PremiumとiPhone 7のスローモーション動画の比較
後日掲載予定
・ベンチマークスコア・CPU性能:Antutu 17万点近く
クアルコムの新型チップセット「Snapdragon 835」を搭載するXZ Premiumですが、Antutu Ver.6ベンチマークで平均17万点近いスコアを記録と、高い性能を示しています。
1.Antutu(総合性能): 5回平均 169,407
Antutuベンチマークで5回測定 平均スコア:169,407
1回目 | 2回目 | 3回目 | |
総合スコア | 167,941 | 171,212 | 159,995 |
3D | 66061 | 70233 | 63505 |
UX | 54218 | 52512 | 52823 |
CPU | 38525 | 37014 | 34900 |
RAM | 9137 | 11453 | 8767 |
4回目 | 5回目 | |
総合スコア | 174,157 | 173,731 |
3D | 70656 | 70806 |
UX | 54780 | 54058 |
CPU | 38434 | 37866 |
RAM | 10287 | 11001 |
そのほかのベンチマーク計測は次のとおり
2.GeekBench 4(CPU性能):マルチ 5925
シングル:1841/マルチ:5925
3.Ice Storm Unlimited(3DCG性能):40,524
スコア:40,524
・Xperia X PerfomanceやZ5とのベンチマークスコアの比較
Xperia X PerfomanceやXperia Z5との実計測スコアの比較は以下の通りです。
XZ
Premium |
X
Performance |
Z5 | |
発売 | 17年春夏 | 16年春夏 | 15年秋冬 |
Antutu | 169,407 | 127,295 | 71,656 |
Geek
Bench 4 |
シングル:1841
マルチ:5925 |
シングル:1442
マルチ:3344 |
シングル:1169
マルチ:1948 |
IceStorm
Unlimited |
40,524 | 27,637 | 16,105 |
New⇒・発熱対策:バッチリ。4Kビデオ撮影80分以上
スマートフォン本体に高負荷をかけるため、そのスマホで発熱対策がどれほどなされているかの指標となる「4Kビデオ撮影」では80分以上の撮影時間を記録。
また「デレステ」などの3Dゲームでもカクつくこと無くスムーズなプレイが行え、発熱対策がバッチリなのがわかります。
本体表面温度に関しては、4K撮影テスト後に本体に触れると、少しだけ熱いかなと感じる程度でした。
【関連ページ】
【各アプリでの本体表面の熱さ】
New⇒①:4Kビデオ撮影
4K撮影で80分
Xperia XZ Premium・iPhone 7・Xperia Z5の3機種で「4Kビデオ撮影による発熱テスト」を行ったところ、XZ Premiumは80分以上の4Kビデオ撮影時間を記録しました。
以前、2015年秋冬モデルXperia Z5が発売された際のテストでは同20分程度だったので、XZ Premiumではかなり発熱対策が進んでいるかがわかります。なお経年劣化が進んでいるのか、今回のテストではXperia Z5は7分の記録でした。
・4Kビデオ撮影テスト(撮影できた分数)
iPhone 7 | 111分(バッテリー切れにつき終了) |
Xperia XZ Premium | 83分 |
Xperia Z5 | 7分 |
なおXperia XZ Premiumの4Kビデオ撮影中のCPU温度は80度ほど、本体背面の表面温度は36度後半でした。
・4K撮影中のCPU温度
・4K撮影中における各場所ごとの本体表面温度(単位:℃)
下の【本体表面の温度と熱さの実感の関係】の通り、36℃後半~37℃台の箇所がほんのりと熱いものとなっています。
【参考:本体表面の温度と熱さの実感の関係】
本体表面の温度と個人的な熱さの実感は、以下の通り。なお日頃使用しているXperia Z5においては、直々40℃以上を記録します。
- ~36℃前半:まあ大丈夫
- 36℃後半~37℃:ほんのり熱い(ちょっとだけ熱い。大して熱くない)
- 38℃~39℃:じんわり熱い(まあまあ熱い)
- 40℃~:熱い
②:ゲーム
「デレステ」でも、カクつくこと無くスムーズなプレイが可能
Xperia Z5ではカクつくこともあった3Dゲーム「デレステ(アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ)」ですが、さすがにIce Storm Unlimited:4万点超えというスコアのXperia XZ Premiumでは難なく動きました。
本体表面温度は次のとおり。なおもう一方試した美しいグラフィックが特徴のアクションRPGゲーム『HIT』も、ほぼ同じ表面温度となっています。
このくらいの本体表面温度では、さわっても「ほんのり温かいかな」と感じる程度です。
「デレステ」「HIT」プレイ中における各場所ごとの本体表面温度(単位:℃)
全体的に、ほんのりとした熱さ(大して熱くない)があります。
③:インターネット (Chrome)
快適にサクサク動きます。動作中のスマホ表面温度は高くても32℃ほどで、まったく気になりません。
「インターネット使用中における各場所ごとの本体表面温度(単位:℃)
New⇒④:YouTube
意外にも最も本体表面が熱くなったのがこれでした。4K動画再生時は本体背面向かって右側がまあまあ熱くなります。フルHD動画では全く熱くなりません。
・フルHD動画
・4K動画
・バッテリー
・便利な「いたわり充電」
Xperia XZから搭載された「いたわり充電」。充電中に充電量が90%を超えている時間帯を短くし、電池の寿命を伸ばしてくれます。
・バッテリーの持ち
後日記入予定
・バッテリー充電時間
NTTドコモのスペック仕様によると、XZ Premiumの充電時間は185分(Quick Charge 3.0・2.0共に)となっています。
今回充電時間を計測したところ、Quick Charge 3.0対応の充電器・ドコモ純正ACアダプタ06では170分ほど、一方Quick Charge 2.0 対応の充電器では3時間ほどで充電が終わりました。
・Xperia XZ PremiumでのACアダプタによる実際の充電時間
ドコモ純正 ACアダプタ 06:170分ほど
Quick Charge 2.0 対応充電器(ANKER製):180分ほど
・参考:ドコモの純正充電器と充電時間
ACアダプタ 06(Quick Charge 3.0対応):185分
ACアダプタ 05(Quick Charge 2.0対応):185分
・指紋認証センサー:ほぼ完璧
⇒完璧に近い認証制度と、すばやい認証速度
かつてのXperia Z5では精度80%ほどと、認証してくれなかったことも多々あった指紋認証ですが、XZ Premiumではほぼ100%の精度で認証してくれています。認証する速度が異様なほど早いのもポイント。
一応、Xperia Z5の際に用いていた自分流の指紋認証の際のコツを挙げると、
- 指・電源ボタン共にきれいにしておく
- 同じ指を複数登録する
- 指紋センサーの上部フチを狙う感じで指をあてる
といったものがあげられます。