実はXperia Zシリーズで初めてとなるカメラセンサーの交代
9月2日と噂される発表の日が近づいてきたソニーモバイルの最新スマートフォン「Xperia Z5」ですが、リーク情報からこれまでの「Xperia Z」シリーズで初めて、カメラセンサーが新しいものになることが明らかになっています。
実はXperia Zシリーズにおいては、2013年発売の初代Z1から今年6月発売の最新端末Z4まで一貫して、ソニー製の「Exmor(エクスモア) IMX220」というセンサーが使われてきました(リアカメラの話)。それが、Xperia Z5では新しくソニー製「Exmor IMX230」センサーが採用されます。これは期待大!
というわけで、2015年4月から量産開始になったばかりのこの新センサーについて、どんなものか少し見ていきましょう!
基本情報
1/2.4型 有効2100万画素 積層型CMOSイメージセンサー『EXmor IMX230』
ナニがスゴイの?
→高速オートフォーカスが可能な「像面位相差AF」と、逆光でも撮れる「HDR(ハイダイナミックレンジ)イメージング」がウリ!
ソニー公式サイトの商品説明ページによれば、IMX230は、わずか0.25秒での超高速オートフォーカスが可能となる「像面位相差AF」と、逆光などの明暗がくっきりと分かれる場所においても被写体を明るくした撮影が可能となる「HDRイメージング」がIMX230のセールスポイントであるようです。
加えて”「像面位相差AF」はミラーレス一眼カメラなどに採用されている技術であり、「HDRイメージング」は静止画撮影と4K(4096×2160)の高解像度動画撮影にも対応しました。”とのこと。
最新センサーであるだけにまだ採用例は少ない「IMX230」ですが、それでも例えば富士通のNX-04など、搭載された端末での評判は上々のようです。
ソニー端末としては、今月上旬に海外向け製品として発表された「Xperia M5」がIMX230を採用していますが、CM動画を見れば、そのカメラ性能の凄さがわかります。
動画中、向こうから歩いてくる人や動く車に瞬時にピントを合わせて撮影したり、または薄暗いバーでも被写体を明るく撮っています。IMX230の性能がよくわかりますね。
Xperia Z5はカメラ性能を全面に押し出す?
さて最近のリーク情報では、Xperia Z5は当初言われていたのとは異なり、CPUにXperia Z4と同じSnapdragon 810が採用されるとのこと。加えて、噂されていた「ピュアジオメタリー」デザインへの本体デザインの変更もなさそうで、そう考えるとXperia Z5は、Z4とCPU性能面や外見上での大幅な違いを訴えるとは考えにくく、カメラ性能面を全面に押し出してくるのかもしれません。
セルフィーフォンとしての強化は?
加えて気になるのが、最近のセルフィー(自撮り)ブームに伴っての「セルフィーフォン」への需要の高まりです。ソニーはXperia Z4も「セルフィーフォン」と位置づけ、フロントカメラに500万画素のカメラセンサーを採用していましたが、最近の他社セルフィーフォンでは、もっと高画素な1000万画素以上のフロントカメラを搭載するのよく見かけるようになっています。
”過去最高峰のカメラスマホ”を謳うXperia M5は、フロントカメラも1300万画素のセンサーを採用しているわけですが、同様にXperia Z5もハイスペックなフロントカメラを搭載するのかどうか。注目すべきところだと思います。