新型ゲーム機「Atari VCS」、開発体制が混乱に陥っている模様。開発者が暴露
米Atariが現在開発中の新型ゲームコンソール「Atari VCS」ですが、現在、なにやら暗雲立ち込める状況となっているようです。
開発プロジェクトの中心人物の一人で、現在Atariでシステムアーキテクトを務めるRob Wyatt氏がサイトThe Registerに明らかにするところによれば、現在同社はWyatt氏に対し6か月以上給料を支払っていないとのこと。
プロジェクトそのものに関しても、Atariが開発資金を絞ったため非常に怪しい雲行きとなっているようで、「純正コントローラで動作しないゲームがある」「ゲームを終了させるため、システムをわざわざ再起動させる必要性」「UnityやUnrealといったメジャーなゲームエンジンに非対応」「(当初のアナウンスと異なり)オリジナルアプリ / ゲームには非対応」「当然(当初のアナウンスと異なり)アプリストアは搭載されない」「コスト削減のため、OSにネイティブLinux を搭載することになった」「だから(当初アナウンスのように)、NetFlixアプリには対応しないし、NetFlixを見るためには搭載Webブラウザから見る必要がある」などなど、ちぐはぐな状況に陥っている模様。
Wyatt氏がコメントするところでは、「現状、Atari VCSは見栄えの良い、レトロな箱に入った250ドルっぽいPCです」とのこと。the register側は、「発売予定日の2020年3月までに発売されることはないでしょう」としています。
・公式アナウンスでは「2020年3月まで発売される」とのことだけど…
2017年のアナウンス当初では、2019年9月の発売時期を予定していた「Atari VCS」
本体価格34,800円(税/送料込み)のこのデバイスは、アーケードゲームやAtari 2600向けにリリースされた往年のアタリタイトル100タイトル以上が内蔵のほか、「Tempest 4000」など新作タイトルのリリース、さらには数千本のなつかしゲームが遊べるサブスクリプションサービスの提供も謳われていました。
たびたびの発売時期の延期の結果、現状、2020年3月までの発売がアナウンスされていますが、今後どうなるのか。その動向に注視したいところ。
SOURCE:theregister