ソニーは今後、イメージセンサーのサブスクリプションで安定的な収益源の確保を目指す。「同社にとって大きな変革となる」と、ロイター通信
ソニーのイメージセンサー・半導体事業責任者である染宮英樹氏がロイター通信のインタビューに応じ、同部門における今後の新たな取り組みを明らかにしました。
ソニーはこの4月、AI処理機能を搭載したインテリジェントビジョンセンサー「IMX500」を商品化。今後、このセンサーを各種産業や小売業へと販路を広げるのに加え、将来的には顧客が月々の料金やライセンスを通じてセンサーソフトウェアサービスを利用する「サブスクリプションサービス」の提供を行うことで、安定的な収益の実現を図るとしています。
染宮氏は「当社は、画像データのゲートウェイとなるイメージセンサーの市場で確固たる地位を築いています。センサー市場そのものの成長性よりも、(ソフトウェアサービスによる)価値の面でさらに大きな市場を形成することができます」とコメントしました。
・1兆円近い売り上げ規模を誇る、ソニー・イメージセンサー部門
「ソニーにとって大きな変革となる」と、ロイター通信
サブスクリプションサービスと言えば、現在、ソニーのゲーム部門(SIE)では同サービスが収益の柱の一つとなっており、それゆえイメージ部門のの取り組みにも期待がかかるもの。
ロイター通信は、「このチップをソフトウェアサービスに載せることは、同社のゲームサービス『PlayStation Plus』のようなもので、これはハードウェアのブレークスルーによって優位性を築いてきたソニーにとっては大きな変革となる」と記載。
ヒット商品が出るか出ないかで大きく揺れ動く家電メーカー・事業の縮図から脱却しようとする試みとして、大きな脚光を浴びているようです。
すでにこの事業だけで1兆円近い売り上げ規模となっている、ソニーのイメージセンサー部門。今後の取り組みに注視したいところとなっています。
・IMX500などAI搭載イメージセンサーについて
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SOURCE:reuters.com