2022年発売、iPhone 14・14Proスペック情報まとめ
アップルの新型スマートフォン「iPhone 14」シリーズのスペック情報を紹介しています。
更新情報
12/5:「11:衛星通信機能の搭載」「10:6GBメモリ搭載、iPhone 14 ProはLPDDR5を搭載」
1:9/8発表、iPhone 14シリーズのポイント
・登場モデルは4つ
「iPhone 14」シリーズで登場するモデルは、次の4機種となります。
標準性能:6.1インチ「iPhone 14」
標準性能:6.7インチ「iPhone 14 Plus」
高性能:6.1インチ「iPhone 14 Pro」
高性能:6.7インチ「iPhone 14 Pro Max」
・「iPhone 14 mini」は発売されない
なおiPhone 14シリーズでは、「iPhone 14 mini」は発売されません。
2020年発売「iPhone 12 mini」での予想を下回るセールスを受け、アップルは小型ミニモデル(5インチ台)の投入を見送ることにしたようです。
【iPhone 14/iPhone 14 Maxのポイント】
・これまでと同じ、ノッチありデザイン
・チップセットは、iPhone 13と同じ「A15 Bionic」。ただし内部設計が更新され、熱性能が向上
・メインカメラのカメラセンサーは1200万画素のまま
・本体価格がさらに高く
・緊急SOSが衛星経由で利用できるように
【iPhone 14 Pro/iPhone 14 Pro Maxのポイント】
・ノッチが小さく錠剤型になったデザイン
・画面の明るさ(ピーク輝度)が、標準の2倍となる最大2000ニトに対応。屋外での使用が便利に
・チップセットは、新SoC「A16 Bionic」
・メインカメラのカメラセンサーが4800万画素に(広角カメラのみ)
・本体価格がさらに高く
2:iPhone 14/14 Plusの本体デザイン。ノッチあり
・iPhone 14/14 Plusにおける、デザインの特徴
・iPhone 13と同じ、ノッチありデザイン
・画面サイズiPhone 14が6.1インチ(iPhone 13と同じ)、iPhone 14 Plusが6.7インチ
・ボリュームボタンはこれまでと同じ、横長のデザイン
・Lightningコネクタは引き続き搭載
・iPhone 14とiPhone 14 Plus
・本体カラー:左から順にミッドナイト、スターライト、ブルー、パープル、PRODUCT(RED)
・リークされたiPhone 14シリーズの本体ケース
3:iPhone 14 Proの本体デザイン。ノッチ廃止
上位モデル「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」の本体デザイン。
こちらのモデルでは、横に長い「錠剤型パンチホール」を採用。ノッチ部分が廃止されています。
【iPhone 14 Pro/iPhone Pro Maxの本体デザイン】
・ノッチデザインが変更され、より目立たない「錠剤型ノッチ」デザインを採用。
・背面カメラのでっぱり部分(バンプ部分)が、より目立つものとなる
・引き続き、Lightningポートを採用
・新カラー、「パープル」「ブルー」が登場
・一部カラーでは、アンテナラインの色がホワイトに
・iPhone 14 Pro/iPhone 14 Pro Max
4:iPhone 14、14 Proほか4モデル、本体スペック・価格比較表
製品名 | iPhone 14 | iPhone 14 Plus | iPhone 14 Pro | iPhone 14 Pro Max |
ポイント | 標準性能モデル | 標準性能モデル | 高性能モデル | 高性能モデル |
画面 | 6.1インチ | 6.7インチ | 6.1インチ | 6.7インチ |
画面 | Super Retina XDRディスプレイ(有機EL) | |||
画面明るさ | 800ニト(標準)、1200ニト(HDR) | 1000ニト(標準)、1200ニト(HDR)、2000ニト(屋外) | ||
SoC | Apple A15 | Apple A15 | Apple A16 Bionic | Apple A16 Bionic |
メモリ(噂) | 6GB LPDDR 4 | 6GB LPDDR5 | ||
記憶容量 | 128GB・256GB・512GB | 128GB・256GB・512GB・1TB | ||
メインカメラ | デュアルカメラ。1200万画素超広角+1200万画素広角。
F1.5(広角)+F2.4(超広角) Photonic Engine、ビデオ撮影アクションモード、2倍の光学ズームアウト、最大5倍のデジタルズーム |
トリプルカメラ。4800万画素広角+1200万画素超広角+1200万画素望遠。
F1.78(広角)+F2.2(超広角)+F2.8(望遠) 第2世代のセンサーシフト光学式手ブレ補正(広角) Photonic Engine、アダプティブTrueToneフラッシュ、ビデオ撮影アクションモード、3倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、最大9倍のデジタルズーム |
||
前面カメラ | 1200万画素、F1.9、Photonic Engine | オートフォーカス対応1200万画素、F1.9、Photonic Engine、シネマティックモード最大4KHDR30fps | ||
連続使用時間 | ビデオ再生時間:最大20時間
ビデオストリーミング:最大16時間 オーディオ再生:最大80時間 |
ビデオ再生時間:最大26時間
ビデオストリーミング:最大20時間 オーディオ再生:最大100時間 |
ビデオ再生時間:最大23時間
ビデオストリーミング:最大20時間 オーディオ再生:最大75時間 |
ビデオ再生時間:最大29時間
ビデオストリーミング:最大25時間 オーディオ再生:最大95時間 |
縦幅 | 146.7mm | 160.8mm | 147.5mm | 160.7mm |
横幅 | 71.5mm | 78.1mm | 71.5mm | 77.6mm |
厚さ | 7.8mm | 7.8mm | 7.85mm | 7.85mm |
重さ | 172g | 203g | 206g | 240g |
5G通信 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ポート | Lightning | Lightning | ||
NFC | 〇 | 〇 | ||
ワイヤレス充電 | 〇(MagSafe対応) |
5:さらに高くなる本体価格
各機種の本体価格は次の通り。
性能向上に加え折しもの円安も加わり、どのモデルも最低価格は10万円以上。残念ながら本体価格はさらに高くなる見込みです。
機種 | iPhone 14 | iPhone 14 Max | iPhone 14 Pro | iPhone 14 Pro Max |
128GB | 11万9800円 | 13万4800円 | 14万9800円 | 16万4800円 |
256GB | 13万4800円 | 14万9800円 | 16万4800円 | 17万9800円 |
512GB | 16万4800円 | 17万9800円 | 19万4800円 | 20万9800円 |
1TB | ー | ー | 22万4800円 | 23万9800円 |
6:iPhone 14 Proは大幅なカメラ性能のアップ。4800万画素センサー搭載
・iPhone 14 Pro、カメラ性能の向上っぷりがすごい
iPhone 14 Pro/Pro Maxでは、カメラ性能が大幅にアップデートされています。メインカメラは、iPhone 13 Proから65%大型化したカメラセンサーを搭載。
ProRAWモードで4800万画素、通常時は光の取り込み量を増やすために4つのピクセルを1つとし、1200万画素として動作します。
・さらに明るくなったフラッシュライト
フラッシュライトの明るさも改善。従来モデルと比べ、明るさは最大2倍、均一さは最大3倍改善されています。
・iPhone 14/iPhone 14 Plusはカメラ画素数変わらずも、より美しい写真撮影が可能に
一方で、通常性能モデルの「iPhone 14」「iPhone 14 Plus」では、カメラ画素数はこれまでから変わらず、「1200万画素」のまま。
それでもF値が改善され、より明るい撮影が可能に。新たな画像処理技術「Photonic Engine」も採用され、より美しい写真撮影ができるものとなっています。
7:バッテリー容量
iPhone 14シリーズ、各モデルのバッテリー容量は次の通りとなっています。
ミリアンペア時 | Wh | 新旧モデルでの違い | |
iPhone13 | 3,227mAh | 12.4Wh | +2.18% |
iPhone14 | 3,279mAh | 12.7Wh | |
iPhone 14 Plus | 4,325mAh | 16.7Wh | – |
iPhone 13 Pro | 3,095mAh | 12.0Wh | +3.43% |
iPhone 14 Pro | 3,200mAh | 12.4Wh | |
iPhone 13 Pro Max | 4,352mAh | 16.8Wh | -0.42% |
iPhone 14 Pro Max | 4,323mAh | 16.7Wh |
8:Touch IDは復活しなかった
ユーザーから期待の声が多い「Touch ID(指紋認証)の復活」ですが、結局、iPhone 14シリーズでの復活はありませんでした。また残念ながら、将来的にも復活への望みは薄そうです。
アメリカの経済メディアBloombergによると、「アップルは現在、画面内指紋認証への研究開発自体は行ってはいるものの、それ以上にFace IDへと開発資金を投入しており、それゆえ今後もTouch IDに戻ることはない」とのこと。
同様に、ディスプレイアナリストのロス・ヤング氏は、今後のiPhoneにおける「アンダーディスプレイ型 Face ID」の搭載を予想。これは画面下に3DセンサーモジュールなどFace ID周りの機構を埋め込むというものです。
9:新型「A16 Bionic」チップは5nm製造のまま
ITサイトThe Informationのレポート。
それによると、iPhone 14に搭載される新型チップ「A16 Bionic」は、iPhone 13シリーズと同じく5nmアーキテクチャを維持する可能性が高いものとなっています。
なお先日発表された新型SoC「Apple M2」にしても、5nmプロセス製造となっていました。
世界最大の半導体メーカーであり、アップル最大の主契約ファウンドリでもある、SoC製造元TSMCですが、現在伝えられるところでは、より小さなプロセスノードへの移行に苦戦を強いられるとのこと。当初の計画では、来年のiPhoneシリーズには3nmのチップが搭載されることになっていましたが実際は、3nmへの移行は2023年まで実現できないようです。
New→10:6GBメモリ搭載、iPhone 14 ProはLPDDR5を搭載
・メモリ容量は6GB
iPhone 14シリーズでは、4つのモデルすべてにおいて、6GBメモリを搭載しています。
ただモデルごとにメモリタイプが異なり、iPhone 14 Proシリーズでは、より高速な「LPDDR5」が採用されています。
上位モデル「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」・・・LPDDR 5
標準モデル「iPhone 14」「iPhone 14 Max」・・・LPDDR 4
New→11:衛星通信機能の搭載
iPhone 14シリーズでは、新たに、「衛星経由の緊急SOS」機能が搭載されました。
これは衛星通信会社のGlobalstarとの提携により実現するもので、衛星通信機能を用いて、これまでの携帯電話ネットワークやWi-Fiサービスが利用できない場合でも、緊急連絡先に通報ができるというもの。
「メッセージ」アプリからの緊急サービス利用、連絡先へのテキストメッセージが送信が可能となります。
・提供時期
この新機能、2022年11月中には米国とカナダで、「iPhone 14」と「iPhone 14 Pro」を対象に提供が始まる予定となっています。日本での提供開始時期はまだ未定。
サービス料金もiPhone 14のユーザーは2年間無料。2年経過後の料金はまだ明らかにされていません。