先日NHK「クローズアップ現代」において、同性愛者の結婚制度についての特集がありました。
“家族”と認めてほしい ~同性パートナーシップ承認の波紋~ – NHK クローズアップ現代
今月5日、渋谷区が条例に基づき、同性カップルを「結婚相当の関係」と認める証明書の発行を始めた。世界的には同性婚を承認する判断が相次いでいるが、日本では憲法で同性婚が想定されておらず「家族」と認められないため、生命保険の受取人になれなかったり、賃貸マンションの入居、病院での同席を拒否されたりするといった不利益を被ることが多かった。(…中略)多様化する「家族」を支えるしくみとはどうあるべきか。自治体による制度導入の波紋を検証し、現代の「家族」のあり方を考える。
twitterでの反応
日本は少子高齢化で苦しんでいるわけだけど。 #クロ現 #nhk
— ほぼ事務 (@sp_jim_in) November 18, 2015
同性婚が少子化を助長する証拠はありません。#クローズアップ現代
— 佐藤洸介 (@TABESUGI1025) November 18, 2015
#nhk 利があるから法的に認めて欲しいのでしょう?
— アメリカさん家の紅白猫 (@1192america) November 18, 2015
まあ…本人達が幸せなら良いんじゃない…? #クローズアップ現代
— 舞雪@悪魔召喚師兼ペルソナ使い (@mayuki_kiryu) November 18, 2015
少子化を助長ったって、どうして同性婚を認めると異性カップルが子供産んでくれることになるのかさっぱりわからないぞ #nhk
— YuKI@くんろく親方 (@yumekutteikt) November 18, 2015
同性婚と「少子化の助長」ってのは関係ないな。法律上結婚できない同性愛者が、だからって異性と結婚して子作りするわけじゃなし。異性婚カップルでも子供作らないひとたちだっているし。 #nhk
— featherwood (@featherwood1010) November 18, 2015
性的少数者が生きやすくなってほしいですね #クロ現 pic.twitter.com/P0s3AaDxUn
— 社会的信用がない (@shelliemay26) November 18, 2015
LGBT、7.6%、クラスに4人?
もっといると思います。 #nhk #クローズアップ現代— suzuki hiroco (@hiroco2003) November 18, 2015
同性婚を認めたらどうして少子化になるんだ?
同性婚禁止したところで性的志向はかわらないだろうに#クローズアップ現代— M (@kuchi_san) November 18, 2015
同性愛は病気じゃないよ。 #クローズアップ現代
— 佐藤洸介 (@TABESUGI1025) November 18, 2015
同性同士のカップルを認めて欲しいという意見が採用されるなら、認めないで欲しいという意見も採用されなければ不平等では?#nhk
— gon (@mr_gonbee) November 18, 2015
同性カップル、顔にモザイクをかけないいと取材に応じられないのが現状だしつらい #クロ現
— 社会的信用がない (@shelliemay26) November 18, 2015
異性愛してもいいと思う。けど、私たちは性別に囚われないでその人を愛したいだけだとおもう。 #クローズアップ現代
— 陸玖(りく)@垢移行します (@Riku_xg) November 18, 2015
何が気持ち悪いのかが未だにわかんないのよな・・・、まさか自分が対象になるかもとかいうそれこそ個人の気持ちを無視した考えとか? #クロ現 #クローズアップ現代
— 弓弦@岩川提督 (@RaubvoGEl_ge) November 18, 2015
同性婚は認めるべきだと思ってるけど、渋谷区の証明書は良くないと思う。戸籍に記載されないのに結婚に相当するメリットが得られるような風潮になれば、安易に証明書を取得して悪用する人が出てこないとも限らない。 #nhk
— はに丸@移民反対! (@OhiHanimaru) November 18, 2015
養子縁組って手があるじゃまいか。なぜ証明書にこだわるのか #クロ現 #nhk やっぱり承認欲求?
— ほぼ事務 (@sp_jim_in) November 18, 2015
多様性を尊重するために同性婚を認めましょう、という趣旨か。でも、結婚は二人で行なうもの、という点を考えなおす気は無さそうだ。どこで線を引くかは、流行というか、人々の考え方の変遷次第ということかな.. #クローズアップ現代 #nhk
— 【ち】の人 (@chongeman) November 18, 2015
アメリカだとオバマ大統領が同性婚を含めた同性カップルの権利保護を全面的に支持して声を上げてくれてるのが大きいよね。日本でももっと上に立つ人が同性婚支持を表明してくれればだいぶ雰囲気も変わるのに #nhk
— YuKI@くんろく親方 (@yumekutteikt) November 18, 2015
なぜ政治家が「女性は子供を何歳までに産まないと体に負担が……」と話すと「女性は子供を産む道具じゃない」「すべての夫婦が子供を欲しているわけではない」と激しくたたかれるのに、同性パートナーは「少子化につながる」などとさらりと言われるのか。 #クローズアップ現代
— 徐則 (@jo_soku) November 18, 2015
「家族は男と女でしか作れない」と言わんばかりの社会なんておかしいよなぁ…と、今日の #クローズアップ現代 をみて思う。
— 五月くゆり (@kuyukuyurin) November 18, 2015
同性婚を認めるにしろ、認めないにしろ、欧米がやっているからではなく、日本独自の価値観から決めて欲しいわ。 #nhk #クロ現 #クローズアップ現代
— はくび (@hakubi) November 18, 2015
まあ、家族が温かいものだっていうのも既に幻想だけどね。#クローズアップ現代
— Azimong (@ruribitaki6) November 18, 2015
同性婚って、私には想像付かん世界やけど、それで心が安らぐ人が居るなら受け入れていかなアカンのかな、と思う#クローズアップ現代 #nhk
子供は産まれなくても少子化時代に果たせる役割はそれなりにあるやろ— Kinoppi (@Kinoppi_) November 18, 2015
偏見とか差別じゃなくて、今まで自分のまわりに全くいなかった価値観や嗜好の人がいるとそりゃ普通に戸惑うわ。良し悪しじゃなくてただ慣れないだけ。自分のまわりに存在して且つ交流ができて理解度が進むと思う。#クローズアップ現代
— よこ (@spa4o) November 18, 2015
「自分たちを認めて!」だけではダメで、反対する人の価値観や物語を聞いてなるべく多くの人が幸せになる落とし所を見つける。地道な努力が大事。 #クローズアップ現代 #nhk
— みやQ(borraginol) (@miyaq55) November 18, 2015
結婚を求める同性愛者は結構保守的
さて、同性婚を認める認めないに関しての話は様々なところで言われていると思うので、違った角度から。
同性愛者というと、一見「家庭崩壊をもくろむ」左翼とかリベラル、果てはアナーキーな人のように思えるこもしれませんが、実のところ、そうでもないんですよ。だってこの人たちはわざわざ結婚という制度の枠の中に入り、家庭を築こうとしている人なんですから。
「同性婚を認めてもらうことを主張する同性愛者」というのは結構保守的で、そのような人がたまたま同性愛傾向を持っているというのが実情のようです。これは『キッズ・オールライト』という数年前に公開されたアメリカ映画を見れば良くわかります。
自身もレズビアンである監督の体験を元にしたこの映画に出てくるレズビアンやのカップルは保守的で、「アメリカの古き良き伝統」を守ろうとしたり、自分もレズなのに息子がゲイなんじゃないかと心配したりします。
NHKの番組でも触れられていたように「同性愛者に結婚を認めると少子化が進む」なんて話もありますが、映画に出てくる同性愛者カップルは愛国者ゆえに精子バンクを元に子供を作っています。なお映画はジュリアン・ムーアやアネット・ベニングといった俳優が出演。
上のツイートでも近いことを言っている方がいますけど、リベラルな人というのは、国による強制である「制度」を毛嫌いする人が多く、結婚制度そのものに対して否定的な人も少なくありません。その上で渋々結婚するか(大多数)、あるいは同棲だけの事実婚にするか(少数)の人に分けられるのが実際のようです。
また、さらに過激なアナーキーな人になると、1対1のペアではなく、集団での共同生活を選びます。
そうなると、ここでは1対1のペアだけの性的関係というのは無く、いわゆるフリーセッ○ス(グーグル様に怒られるので伏字)状態になり、すなわち集団内の女子が妊娠しても誰が父親かわからない、なんてことが起こります。
このような形態の生活は、現代日本ではカルト集団以外ほぼ無いような気がしますが、1960~70年代のアメリカでは実際にありました。
宮崎駿に『千と千尋の神隠し』で揶揄される(主人公の千尋が働く場所、あれ実は売春宿です)ほど昔から性におおらかだった日本と異なり、アメリカというのは元々厳格な宗教国家。
あらゆる規範が超・超・超・保守的であり、もちろん性生活に関しても「繁殖目的以外の行為は認めない」みたいな国なので、そのような堅苦しすぎる社会に対する反抗を目的として、1960年代ごろ、若者のあいだにフリー○ックスが生み出されたわけです。
『ママレード・ボーイ』は実際にあった
ところで1990年代に人気を得て、アニメ化までされた少女漫画に『ママレード・ボーイ』という作品があります。
この漫画、冒頭「主人公である女子高生の両親がある日いきなり離婚し、知り合いのカップルと互いのペアを交換。その上で2カップルで共同生活することになった結果、美少年と同居」という、現代日本人の感覚からすると気が狂っているとしか思われない展開から物語が始まるんですが、でも、一番最後の「美少年と同居」以外のことは、1960~70年代のアメリカでは普通にありえたことなんです。
ぶっ飛んだ設定にも歴史あり、というわけですね。