ソニー平井CEO、独自チップセット開発の噂を否定。Xperia部門売却の噂も改めて否定
先日、「Xperiaなどモバイル用途向け独自チップセットの開発に乗り出す」とのうわさが伝えられたソニーですが、最近中国で開かれたカンファレンスにおいて、同社CEO平井一夫氏はこの噂を否定しました。
・PC online「大索尼最近还好吗?我问了一下平井一夫」
このうわさは台湾の経済新聞「DigiTimes」により報じられたもので、それによると、「ソニーならびに韓国LGは現在、それぞれ独自チップセットの開発に取り組んでいる」とのことでした。
なんでも「両メーカーはサムスンやアップルなど、独自開発したチップセットを有するメーカーがスマートフォン市場において好調な収益を上げていることに触発され、開発に乗り出した」とのこと。実際、確かにLGによる独自チップセット「NUCLUN 2」の存在はすでにリークされています。
さて平井CEOはカンファレンス席上付け加えて、これまで度々売却の噂が駆け巡っている同社モバイル部門についてもその噂を否定、ソニーが同部門を売却する意思がないことをあらためて強調しました。
Xperiaなどモバイル端末の開発・販売を担当するソニーモバイルコミュニケーションズは、先日10月29日に発表された第2四半期(2015年7月1日から9月30日まで)決算においても206億円の営業赤字となりました。
ソニーモバイルの四半期赤字はこれで9期(27ヶ月)連続のことであり、同社は発足された2012年度以来黒字になったのは2013年度のみ、それ以外はすべて赤字決算という経営状況が続いています。