各国の男女の賃金格差がわかる、1枚のマップ
世界各国の男女の賃金格差がわかるマップが公開されているので紹介します。
movehub.comが作成したこのマップによれば、全体的にヨーロッパは全体的に賃金格差が低い傾向にあります。その一方で東アジア、とりわけ儒教圏である極東アジア、韓国や日本において格差が顕著となっています。
また南アメリカ、アフリカ、中東地域についてはデータがない国が多く、どの国も極東アジア以上の格差が予想されますが、しかし実情は明らかになっておりません。
さて再びランキングに目をやれば、世界で最も格差が激しい国は韓国。ついでロシア、エストニアが続き、そして不本意ながら日本が4位にランクイン。
・なぜ日本において男女の賃金格差が激しいのか?
日本において男女賃金格差が激しい理由については、例えば厚生労働省の雇用均等・児童労働局がレポート「男女間の賃金格差」において、次のような説明を行っています。
①:部長、課長、係長などの上位の職階についてない女性の割合が低い
②:勤続年数の違いによる影響が大きい
ではなぜ「部長など上位の階層についていない女性の割合が低い」のか、「金属年数の違いによる影響が大きい」のか、それについてはまた別の考察の必要が出てきますが、とにかく最近では女性の雇用促進が叫ばれているとはいえ、しかし日本の労働環境はまだまだ前途多難な状況に置かれていると言えそうです。
・上の「男女賃金格差マップ」を数値に示したもの
男女賃金格差 | ||
順位 | 国 | 賃金率差(%) |
1 | 韓国 | 37.5 |
2 | ロシア | 32.1 |
3 | エストニア | 27.9 |
4 | 日本 | 27.4 |
5 | キプロス | 25.1 |
6 | インド | 24.81 |
7 | ウクライナ | 22.2 |
8 | ドイツ | 20.8 |
9 | イスラエル | 20.7 |
10 | オーストラリア | 19.2 |
11 | カナダ | 19.2 |
12 | フィンランド | 18.9 |
13 | スイス | 18.5 |
14 | イギリス | 18.2 |
15 | チェコ | 18.1 |
16 | アメリカ | 17.8 |
17 | 中国 | 17.5 |
18 | ルクセンブルク | 17.3 |
19 | オランダ | 16.7 |
20 | ラトビア | 16.5 |
21 | スウェーデン | 15.9 |
22 | マルタ | 15.3 |
23 | ブラジル | 15 |
24 | スロバキア | 14.8 |
25 | フランス | 14.3 |
26 | リトアニア | 14.3 |
27 | オーストラリア | 14 |
28 | ポルトガル | 13.5 |
29 | アイスランド | 13.3 |
30 | ギリシャ | 12.2 |
31 | デンマーク | 11.8 |
32 | アイルランド | 10.7 |
33 | イタリア | 10.6 |
34 | ノルウェー | 7.8 |
35 | ベルギー | 7 |
36 | ハンガリー | 6.9 |
37 | ポーランド | 6.2 |
38 | スペイン | 6.1 |
39 | ニュージーランド | 4.2 |
40 | スロバニア | 3.5 |
参考:
movehub.com:Global Gender Pay Gap Map
厚生労働省 雇用均等・児童労働局「男女間の賃金格差レポート」2008年9月