アップル、中国のAppストアから香港の民主化運動を報じたニュースアプリを消す
先週、「HKmap」なる地図アプリがAppStoreから削除されました。
このアプリは、香港の民主化運動を援助するために開発されたもので、この地域における警察活動に関してのデータをユーザー同士で共有するクラウドソースの地図アプリというもの。
アップルは同アプリを削除した理由について「合法でない活動を促進し、可能にし、奨励する」ためとしています。
一度はApp Storeへの掲載が認められていたこのアプリ「HKmap」ですが、「香港の暴徒が暴力を振るうことを促」し、「愚かで無謀な行為を助長す」るとして、中国は国営メディアを中心として多くの批判を寄せていました。
またこれとは別に、先日は中国のAppStoreからWeb系マスメディア「Quartz」のニュースアプリが削除されています。Quartz側はアプリが削除された理由を「香港での民主化運動の報道をめぐり、中国政府から抗議が寄せられたため」と推測しており、実際、同社のニュースアプリに対しAppleからは「中国で違法なコンテンツが含まれています」との通知が寄せられたのこと。
Appleにとって中国は収益性の高い市場の一つであり、その規模は同社にとって3番目に大きいものとなっています。アップルは2017年には中国のAppストアからVPNアプリを削除し、そして直近のものとしては、香港版のiOSキーボードから台湾国旗の絵文字を削除しています。
・削除されたアプリ「HKmap」
情報元:Quartz