現在でも大人気の「どうぶつの森」シリーズや、名作と名高いニンテンドウ64『ウェーブレース64』やスーパーファミコン『スターフォックス』を手がけ、現在では情報開発本部制作部部長を務める任天堂の江口勝也氏が雑誌「EDGE」においてWii Uにおいて任天堂も手掛けることになったHDゲームソフト開発の難しさを話しています。
WiiUという高性能ゲーム機での、これまで以上に人員と予算が必要となったソフト開発はどうなのでしょうか?以下、インタビューで話したことを抜粋して訳してあります
HDゲームの開発の難しさとは
江口勝也氏(以下江口):おっしゃる通り、HDゲームの開発には高い水準が求められるため、多くの人員が必要とされる傾向があります。
問題は必要な数のプログラマやデザイナをいかに確保するかで、これはこの産業の全会社に共通することであり、皆なんとかしてうまくできるやり方を見つけなければなりません。
例えば、仮に人員の数を増やすと彼らの間の技術差が大きくなります。そうすると品質管理が大変重要となります。
人と時間を無駄にしないために
江口:しかし本当に重要なのは、そのようにして増えた人員が無駄な作業をしないようにすることです。仮に何かやり直しをするとなると、どれほど多くの人手が無駄になるでしょうか。
何がなされるべきか判断できるようになることは、人と時間を無駄にしないために重要なことなのです。特定の機能を盛り込むか否かを開発が始まってから判断するだけではなく、開発時点、それ自体もそうなのです。
すなわち、どんな種類のゲームを新たに作るのかといったことです。これは重要であり、ここで間違えるとプロジェクト全体が無駄になる恐れがあります。
若手の意見を尊重
江口:会社が開発サインにOKを出す際、組織トップの意見が尊重されるのは普通のことです。そのような地位にある人は多くの経験を積み、輝かしい経歴を持っていますからね。
けれども任天堂はエンターテインメントの会社であり、良いアイディアというものは地位と関係なく来るものです。若い人たちは新しいトレンド、開発、そして技術により敏感ですしね。
私たちはプロジェクトのスタートでも若い世代の意見を尊重するように努めています。
江口氏はWiiU関連ではWii U本体とソフト『Nintendo Land』のプロデューサーを手がけました。また「スターフォックス」はWii Uでの新作が今年発売予定です。
[via:Nintendo Insider]