スナドラ820搭載、Xperia X Performanceは日本・台湾・香港中心の販売に
海外テックブログの「Xperia Blog」が伝えるところによれば、Xperia X Performance(パフォーマンス)は日本・台湾・香港などアジア地域だけの発売になるようです。
これはXperia Blogがソニー広報室に問い合わせたところ明らかになったことで、同ブログの質問に対して「Xperia X Performanceはアジアの主要マーケット、日本・香港・台湾に絞って展開する」と答えたそう。
(訂正:「アジア市場に絞る」けれども、必ずしもアジア以外で発売しないというわけではないそうです。確かにイギリスやドイツなどヨーロッパではリリースされないが、アメリカでは市場に出回るそう。失礼しました。)
確かにXperia Xシリーズ発表を受けてのそれぞれの海外携帯キャリアによるセールスPRを見ても、ドイツやイギリスなどの通信キャリアではXperia XとXAのみの発売しか告知していません。
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ここで思い出されるのが、前々から流れていた「ハイエンド(高級機)Xperiaは2016年からは年1回のみの展開になる」という話。例えば昨年9月にXperia Z5が発表された際にされた、次のような発言。
・「中期的には1年に一度に持っていきたいと思ってるが、個別のキャリアの考え、市場の動向で多少調整はある」
(十時裕樹ソニーモバイルコミュニケーションズ代表取締役社長)
・「フラッグシップモデルの投入サイクルについては、延ばしていくことを基本に考えている」
(ソニーモバイル プロダクトビジネスグループ 伊藤博史氏)
同様の話はソニーのアートデザイナー氏からもありました。
また十時社長は昨年のMWC’15のITmediaのインタビューで、次のようにも述べていました。
ITmedia:日本のスマートフォンは、世界の傾向とだいぶかけ離れています。日本での対応はどう考えていますか。
十時社長:いいご質問で、日本だけが、かなりハイスペックです。日本のプロダクトを海外に展開するのは難しいことになります。
ただ、日本でそういう端末を望んでいるお客さんがいるというのは事実ですし、2年ごとの買い替えで、それをビジネスの起爆剤にしたいというご要望もあると思いますので、そこはオペレータさんと話しながらやっていかなくてはならないと思っています。
そのレンジをグローバルに広くあまねくというのは、価格帯のズレが大きいと感じています
そしてもう一つ、ソニーモバイルは経営方針として「商品モデル数の削減」をかかげています。
こうやって見ると、Xperia X Performanceが登場することになった背景もなんとなくですが見えてきます。
すなわち、高性能機種が好きな日本人とそうではない海外ユーザー、そして開発費縮小と求められる展開モデル数の削減、これらをすべて満たす妥結解として生まれたのが「Xperia X Performance」と。
今回のMWCのカンファレンスでは十時社長による講演中、度々「スーパーミッドレンジ」の文言が出てきたのが印象的でした。