新しく発売されるスマートフォンのアレコレを海外レビューから探るこのコーナー、今回はサムスンが2015年の基幹機として発表した「Galaxy S6」を取り上げます。
SAMSUNG:Galaxy S6
■主なスペック
プロセッサ:Exynos 7420(4コア2.1GHz+4コア1.5GHz、合計8コア)
ディスプレイ:5.1インチ Quad HD(2560×1440ドット)、スーパー有機EL
RAM:3GB (LPDDR4)
内蔵ストレージ:32/64/128GB(UFS 2.0接続)
外部ストレージ:なし
OS:Android 5.0 Lollipop
Wi-Fi:IEEE 802.11ac(HT80 MIMO対応、最高620Mbps)
背面カメラ:約1600万画素(レンズF値1.9、1/2.6インチセンサー、光学手ブレ補正付き)
前面カメラ:約500万画素(レンズF値1.9、画素ピッチ1.34マイクロメートル)
本体サイズ:70.5×143.4×6.8mm(幅×高さ×厚さ)
重量:138g
バッテリー容量:2550mAh(交換不可)
海外レビュー平均スコア:86
【総評】
ここが○
・スタイリッシュな端末デザイン
・すぐれたカメラ体験
・TouchWizがようやく使い物になった
ここが×
・バッテリが着脱不可、microSDカードも使えなくなった
・防水機能がなくなった
美しいデザイン
Galaxy S6を一度見るとまず目に付くのがその素材です。これまでのGALAXYシリーズの機種と異なり、S6は新たにマット加工のアルミニウム合金とiPhoneシリーズでも採用されているゴリラガラスで覆われるようになりました。「これまでのサムスン製スマートフォンの中で最も美しい」(Gizmode)とのレビューにもあるように、これらの変更によって、これまでのシリーズ機種には無い美しい端末デザインが可能となりました。
カメラとディスプレイ
優れたカメラ機能と美しいディスプレイも好評価につながっています。カメラでは、ホームボタンをダブルタップすることでいつでも起動できる機能が新しく付きました。WIRED誌は「iPhoneほどよくはない。時々暗く写すし、フォーカスに時間がかかることもある。白色を黄色く写す傾向もある。とはいえこれらは些細な点であり、これまでに使ったAndroid端末の中で最もベストなカメラ性能を持つ機種である。」と述べています。またAMOLEDディスプレイの解像度は2560×1440、解像度は577ppiを誇ります。これはこれまでのスマートフォンの中で最も優れた解像度です。
改善されたTouchWiz
重いとユーザーに不評だった独自インターフェイス「TouchWiz」も改善されました。独自機能、独自アプリを削減しAndoroid5.0純正インターフェイスに近づけることによって軽さとレイアウトのシンプルさを両立させています。また指紋認証も改善され好評化を得ています。
削減されたmicroSDスロットとバッテリーの着脱不可、失われた防水機能、バッテリー時間の短さ
美しさを求めたデザインはその一方で、それまでの機能を削減することにもつながりました。本体の薄さを実現させることの引き換えにmicroSDスロットはなくなり、バッテリーも着脱することが出来なくなり、これまでの防水機能も失われました。またバッテリーも2550mAhと、S5の2800mAhから250mAh少なくなっています。 「S6はこれまでで最高のGalaxy機。防水機能がついていればなあ」とはEngadget誌の弁。
参考:
Engadget:Galaxy S6 and S6 Edge review: Samsung’s best phones in years
GIZOMODE:Samsung Galaxy S6 Review: Not The Next Big Thing, Just a Fantastic Phone