サムスンがPCの有機ELディスプレイを拡大させていく方針
サプライチェーン筋の人物から寄せられた情報によると「ビデオディスプレイインターフェース大手のパレード・テクノロジーズは、タブレット端末とノートPC市場向けへの有機ELディスプレイ(AMOLED)パネル供給に関し、サムスンと提携を行った」とのこと。
「この提携を通じて、サムスンはPC用途へのAMOLED供給を推し進めていく」とサプライチェーン筋は報告しています。
将来のiPad/Macへの有機ELディスプレイ搭載。早ければ16年後半モデルiPadで搭載か
またこの提携に関連し、アップル内部情報に詳しいテックサイト「Patently Apple」は、「将来のiPad/Macへの有機ELディスプレイ搭載」を主張しています。
確かにiPadに関しては、「16年後半~17年モデルでの有機ELディスプレイ搭載」というリーク情報が、すでに2015年の段階で出ていました。このリーク情報によれば、有機ELディスプレイの薄型可能な構造と優れた省電力性能が、採用の決め手となったのだとか。
このリーク情報によれば、アップルはiPadの有機ELディプレイにおいてサムスン製を用いるとのことですが、今年4月には、アップルとサムスンはiPhoneでの有機ELディスプレイ供給に関し、3年間の契約を結んだと伝えられています。
一方で韓国の新聞「The Korea Times」が伝えるところによると、有機ELディスプレイの供給先がこれまでのテレビ向けだけでなく多様化している背景には、テレビ用途として用いられる有機ELディスプレイの利益率低下があるとのこと。
そのため、有力パネルメーカーであるLGやサムスンは、今後テレビ用途だけでなく、自動車のヘッドアップディスプレイパネルや航空宇宙産業用途、そして先ほどのPC用などへの有機ELの拡大を目指すことになると、同新聞は伝えています。