Xperia、今後 ”Xシリーズ” のみの展開に。C・Mシリーズも廃止。そこから見える将来のXperia展開
アジア圏のテックメディア向けに先日開催したプレスカンファレンスにおいて、ソニーモバイルは、今後の同社のモデル戦略について報告しました。
それによると、今後、以前にも伝えられていた日本国内ハイエンドモデルシリーズ「Xperia Zシリーズの廃止」に加え、海外向けに展開されていた「Xperia M」「Xperia C」シリーズも廃止、2018年までは「Xperia X」シリーズのみに絞った展開になるそうです。
すなわち、最近リーク情報がそこそこ伝えられ、近い将来のアナウンスが期待される「Xperia C5 Ultra」の後継機ですが、「Xperia C6 Ultra」という名称ではなく、「Xperia X Ultra」みたいな名称になるようです。
ソニーモバイルは今後2016-2018年におけるXperiaを「第3章」とし、加えてこれまでのXperiaの展開を次のように位置付けています。
Xperia第1章 | 2010-12年 | WebコミュニケーションへのオープンOS |
第2章 | 13‐15年 | カメラ&AVエンターテインメントとしての”ソニーのベスト” |
第3章 | 16‐18年 | 新しいコミュニケーションとしてのXperia |
Xperia Xへのモデル統一から見えてくる、将来のXperiaのシリーズ展開
さて私見を述べますと、今回の「C/M/Zシリーズ削減」と「新たなる”Xシリーズ”の登場とそれへのモデル統一」の背景に、ソニーモバイルが置かれているスマホ市場の現在があることは言うでもないでしょう。
すなわち、スマホ市場の円熟と衰退、そして中国メーカーの台頭と日本メーカーの苦境といった中でソニーモバイルが迫られるスマホモデル数の削減、加えて新たにIoT(インターネット・オブ・シング)市場が広がる中でスマホの役割がこれまでのものから変化しつつある中、今回ソニーがXperia のモデルブランドを変更したことには非常に納得がいきます。
Xperia Xシリーズが発表された今年2月の「モバイルワールドコングレス 2016」では、Xperiaの名を冠した”スマートデバイス”が多数登場しました。
・2月のMWCで発表されたものの一つ、Xperia Ear
今後、同様の”Xperiaの名を冠したガジェット”が多数登場することになるのではないでしょうか。