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Xperia X Performance、別のAntutu計測では13.7万点と高得点&Antutuスコアの正しい捉え方

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Xperia X Performance、別のAntutu計測では13.7万点

海外では発売されたXperia X Performanceですが、ベンチマークソフト「Antutu ver.6.14」で計測したスコアがアップロードされています。

この動画ではXperia X PerformanceのAntutuスコアは137,554点となっています。

Antutuは計測時にスコアに結構バラつきが出る

さて、以前紹介したXperia XPのAntutu 6.14のスコアは12万点ほどでした。このスコアと今回のスコアには1万点以上スコアにずれがあるわけですが、その整合性はどのように考えればいいのでしょうか。

これは前に調べたんですが、Snapdragon系のチップセットはアップル系のチップセットより使用状況次第で、結構ベンチスコアにバラつきが出やすいようです。

またAntutuベンチマークはスマホを高負荷を掛けるその特性ゆえ、ほかのベンチソフトよりスコア値のバラつきが出やすく、これら2点を総合して考えるに、AndroidスマホをAntutuベンチマークで計測した場合、10~20%程度のスコアのブレは普通にあります。

ですから、13.7万スコアというのも普通にあり得るスコアでしょう。

さらには・・・

そしてさらに小賢しいことを言いますと、そもそも統計学的な観点からすれば、1回だけ計測したAntutuスコアでその機種の優劣を決めるのも適切な態度とは言えません

前回の12万点が通常値よりかなり低いものだった、もしくは今回の13.7万点が通常値よりかなり高いものだった、というのは十分あり得ます。

本気でベンチマークを用いて各機種の優劣を比較したいならば、最低30回、できれば50回は計測する必要があります。これは大数の法則と言って、計測回数を多くすればその平均計測値は理論値に近づくためです。

またその際、計測ではバッテリー状態、本体温度、ほか思いつく限りの諸々の条件をきっちりと揃えた状態で計測しなくてはいけません。

が、これらのこと(計測回数、計測条件)をきっちり守って計測し公開する人間は、まあいないでしょう。メーカー側は行なっているでしょうが、それを公開する義務もメリットもないですし、また一個人のユーザーが実行するにはコストがかかりすぎるので。

昨年話題になったドイツの自動車メーカー・フォルクスワーゲンの排ガス不正、あれを見破ったのが消費者権利団体であったように、仮に海外ばりに強い消費者権利団体が日本にもあれば調査してくれるのかもしれませんが、日本人はえてして権利団体の類が嫌いであり、それゆえ国内にこの類の団体は全くと言っていいほどありませんから、この線も難しい。

ですから結局のところ、巷に溢れるベンチマークスコアの類に関しては、あくまでも大まかな傾向を掴んだうえで、わずかなスコア値の上下に一喜一憂しないのが、適切な態度といえます

ただ一つ言えるのは、Xperia X PerformanceはAntutuスコアで14万点近くも出るくらい優秀なスマホだということです。

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