PS2の名作プロレスゲーム紹介
「プロレス女子」という言葉があるように、今や男性ファンだけではなく女性にも人気のあるプロレス。
プロレスを楽しむには、「会場に直接見に行く」、もしくは「テレビ中継で観戦する」のどちらかになりますが、「プロレスゲームで遊ぶ」というのも楽しみ方の1つです。プロレスと同じようにプロレスゲームにも歴史があり、数々の名作が生まれてきました。
今回はそんなプロレスゲームの中から、PS2用ソフトとして発売された名作を4本、紹介したいと思います!
・キングオブコロシアム 2
開発・発売:スパイク
日本のプロレスゲームといったらまずは本作。2Dプロレスゲーの名作シリーズ、「ファイヤープロレスリング」の流れにあるのがコレです。
新日本、全日本、ノア、ゼロワン、WJ、U-FILE CAMP、フリー選手が参戦していて、とにかく選手の数が多い。
トップ選手はもちろんのこと、ベテラン、中堅、若手とみんな選べます。
しかもコスチュームも若手時代のものと現代のものなど、それぞれ数種類用意されています。またレフェリーとリングアナが選べるのは当たり前、会場も実在する会場の中から選択可能。
さらにはなんと、同じ会場でもどの団体の興行かによって照明演出が違うなど、本当に細かいところまで実際のプロレス会場が再現されているんです。
ここまで充実したプロレスゲームは他にないと言えるでしょう。
試合だけでもそれだけ充実しているのに、自分がプロモーターになって対戦カードを組み、興行を成功に導く「マッチメイカーモード」まであり、これがまた面白い。
ただ残念なのは、技を繰り出すのにボタンを押すタイミングが難しいこと。
そのため操作に慣れるまでがかなり大変だと思います。それから、選手の動きがぎこちない。打撃を耐えたときの選手の動きが、なんだか機械的なんですよね…。
・オールスタープロレスリング 3
開発・販売:スクウェア・エニックス
本作の開発はなんとあのスクウェア。世紀末周辺のPS後期からPS2の時代、スクウェアはそれまでのFFを中心としたRPG一辺倒を脱却しようとして、様々なジャンルのゲームに手を出そうとしていました。野球(『劇空間プロ野球』)、サッカー(『ワールドファンタジスタ』)、レース(『DRIVING EMOTION TYPE-S』)などなど。本作もその1本。
新日本、ノア、ゼロワン、フリー選手が参戦しています。キングオブコロシアム2と違い、こちらは技を出すのが簡単。そして慣れてない人でも、ほとんど練習もいらずに最初からいろんな技が出せます。
くわえて動きがとてもしなやかでリアル。技の決まったときの感じ、打撃を耐えたときの手ごたえ、絞め技からロープへ逃れようとするジリッジリッとした動き・・・。
コンピューター同士で戦わせて観戦していると、本当のプロレス中継を見てるみたいで、いい攻防をした時は思わず熱くなっちゃいます。
このゲームの残念なところは、参戦している団体が少ないことからもわかるように、選手の数が少ないこと。キングオブコロシアム2が132人なのに対し、こちらはたった45人。
会場も興行の主催団体は選べますが、武道館や後楽園のような実在の会場の中から選べるということはありません。
なおスクウェアの多ジャンル展開は、その後エニックスとの合併後は財政的な安定を得て安心したのか、鳴りを潜めることになります。
・エキサイティングプロレス4/エキサイティングプロレス5
開発・発売:ユークス
PS4時代の今も続く人気シリーズ「WWE」(でも日本発売はない…)の日本版がこれ。開発はプロレスゲームの老舗、大阪に拠点を置くユークスです。
タイトルからもわかる通り、舞台はアメリカのプロレス団体、WWE。ここまでに紹介したキングオブコロシアムシリーズやオールスタープロレスリングシリーズは、新作が出るごとに前作の悪かったところが改善されていたので、最新のナンバリングをオススメしました。
が、このエキサイティングプロレスシリーズに関しては、「前作にいた選手が次の作品ではいなくなっている」など、必ずしも新しいナンバリングのほうが良いとも言えないんです。
4と5のそれぞれのいいところを挙げると、
・4はハルク・ホーガンやnWoなど人気選手が参戦している。操作も簡単。
・5は関節技を受けているときのギブアップゲージが導入されたり、軽量級の選手は超重量級の選手を投げることができないなど、試合がよりリアルになっているが、操作が少し複雑化している。
という感じになります。
どちらもゲームとしては面白いんですが、遊びやすいのは4かな、と個人的には思っています。
また、エキサイティングプロレスシリーズは選手を作成できる「クリエイトモード」というのが伝統的にあって、三沢や小橋など日本の選手を作って参戦させることもできちゃいます(技もちゃんと用意されてます)。
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PS2のオススメプロレスゲーム4本、紹介させていただきました。
4本すべてに共通することなので説明の欄には書きませんでしたが、もちろん入場はちゃんとあります!
本物の入場曲の中、実名レスラーたちがリングインします。なんといっても入場はプロレスの命ですからね。
プロレスは好きだけどプロレスゲームはやったことないという方、観戦に引けを取らないぐらい面白いので、是非やってみてくださいませ