日刊工業新聞報道:ソニー、Xperia上位モデルに有機ELディスプレイを搭載予定
ソニーは早ければ来年2018年、有機ELディスプレイを採用したXperiaを投入するようです。日刊工業新聞が今日11日に報道しています。
同紙によれば、
ソニーは2018―19年に投入するスマートフォンの新モデルに有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)ディスプレーを採用する検討に入った。
(…中略)
ソニーのスマホ事業は構造改革を経て、高付加価値路線にシフトした。
とのこと。
どうやら、鮮明さや折り曲げ可能なフレキシブル要素を持つ有機EL・OLEDをXperiaのディスプレイに採用することで、ハイエンド層におけるシェア拡大を狙う思惑があるようです。
ソニーモバイルが経営上の戦略として高付加価値路線を志向するようになったことは、すでに同社から投資家向け資料としてアナウンスされていました。
資料によれば、2015年に投入した4Kディスプレイ搭載スマートフォン「Xperia Z5 Premium」の採算、評価いずれもに好感触を得たそうです。
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ソニー投資家向け資料から
・スマートフォン市場の現状とソニーモバイルが目指す市場
⇒高付加価値モデルへの集中、日本での事業強化・拡大を目指す
”高付加価値領域の商品を強化して利益の最大化 ⇒Z5 Premiumの高い市場評価と販売実績”のフレーズ
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また現在、ソニーモバイルには経営面における追い風が吹いています。
先述にもあった「構造改革」で黒字化達成が見えてきたこと、さらには2016年後半におけるグローバル市場においては、サムスンGalaxy Note7が爆発不具合と回収騒動を起こしたことで、Xperia XZがAndroid新発売スマートフォンの中でトップシェアを獲得しました。
外資系メーカーを中心に搭載端末が増えつつある有機ELディスプレイ。Xperiaでも搭載が期待されるところです。
・2016年後半グローバル市場、新発売のAndroidスマートフォンのシェア(Galaxy Note 7は除外)
オレンジのXperia XZがトップ。次にGooglePixel XL
参考文献:
日刊工業新聞「ソニーが有機ELスマホ投入、来年にもエクスぺリア上位機に」2017年1月11日
apteligent.com ”data report mobile year in review 2016”