調査機関がGalaxy S8・iPhone 8・Pixel 2のディスプレイを展望する
各デバイスのディスプレイを評価する調査機関DisplayMateのCEO、レイモンド・ソニーラ氏が、今年発売される新型高性能スマートフォン3機種「Galaxy S8」「iPhone 8」「Pixel 2」のディスプレイ性能について予測を行っています。
・Galaxy S8
ディスプレイ解像度: 2880 x 1440, 3840 x 1920 or 4320 x 2160のいずれか
アスペクト比率は2:1
Galaxy S8、Galaxy S8 Plus、Galaxy Note 8の3機種で有機ELディスプレイを採用
カラー色域:iPhone 7シリーズと同じく、新たにデジタルシネマ企画「DCI-P3」色域に対応。HDR動画レベルに対応
・DCI-P3とは?
ディスプレイ製造でおなじみ、EIZOによる「DCI-P3」の説明は次の通り。
DCI-P3とは、米国の映画制作会社で構成される業界団体Digital Cinema Initiatives(DCI)で定められたデジタルシネマ規格です。
映画撮影に使われるカラーフィルムの色域に対応し、比較的広範囲の色域を表現できます。
現状のハイビジョンテレビ(Rec.709)を上回る、豊かなカラー表現が可能になるようです。
・Galaxy Note 7でのHDRディスプレイのようす
・iPhone 8
DCI-P3対応
ディスプレイ方式:有機ELディスプレイ
ディスプレイ解像度:2,160 x 1080 か 2880 x 1440
アスペクト比率:1.78~2.0
ディスプレイ形状:側面がカーブした、エッジスクリーン形状に
Galaxy S8同様に高解像度化がなされるほか、アスペクト比率も最大で2.0。
また有機ELディスプレイ採用により、エッジスクリーン形状となるようです。
・Pixel 2
DCI-P3対応で高色域化
ディスプレイ方式:有機ELディスプレイ
ディスプレイ形状:平面ディスプレイ
GalaxyS8やiPhone8のようなカーブ状スクリーンにはならないものの、2016年モデルPixelから引き続いての有機ELディスプレイを採用。
新たにDCI-P3に対応し、HDRにも対応した高色域化がなされるようです。
参考:
EIZO「サポート用語解説 DCI-P3」
Display Mate ”The Flagship 2017 OLED Smartphones”