Nintendo SwitchはTegra X1ほぼそのままのチップセットを搭載
「NVIDIA社製 カスタマイズされたTegraプロセッサー」搭載とのアナウンスがなされていたNintendo Switchのチップセットですが、今回、ほぼTegra X1そのままが搭載されていたことが明らかになりました。
これは、サイトTechsightがニンテンドースイッチに搭載されているチップセットを、超高精細顕微鏡で解析したところわかったもので、それによれば同チップセットは Nvidiaが2015年にリリースしたチップセット「Tegra X1(T210)」とほとんど同じだったとのこと。
・匿名掲示板NeoGAFユーザー作成による、Tegra X1とNintendo Switch搭載チップセットの比較画像
結果、ニンテンドースイッチのチップセットの性能は次のように結論付けられています。
どうやらTegra X1を低消費電力化のためにさらに低クロック化させたのがニンテンドースイッチ用カスタムチップセットとのことで、演算性能はドック接続時で最大471GFLOPS程度(単精度)となっています。
Tegra X1を搭載した製品としては、NVIDIAの「SHIELD」、Jetson「TX1」、そしてGoogleのタブレット「Pixel C」といった製品があげられます。
関連:
・Tegra X1とニンテンドースイッチ搭載カスタムチップセットの性能の違い
チップセット | CPU | GPU | メモリ | ||
---|---|---|---|---|---|
アーキテクチャー | コア数 | 周波数 (GHz) | 演算性能※1 | ||
Tegra
X1 |
Cortex-A57 + Cortex-A53 | 4 + 4 | A57: 1.9 GHz A53: 1.3 GHz | 512 (単精度) / 1024 (倍精度) | LPDDR4
25.6 GB/s |
ニンテンドースイッチSoC | Cortex-A57 + Cortex-A53 | 4 + 4 | A57: 1.020GHz A53: 1.020GHz | ドック時: 393 – 471 (単精度) / 786 – 942 (倍精度) | LPDDR4
4 GB 25.6 GB/s |
携帯時: 157 – 196 (単精度) / 314 – 392 (倍精度) |
注:
※1…演算性能の単位はGFLOPS
参考:
TechInsight ”Nintendo Switch Teardown”
NeoGAF ”Confirmed: The Nintendo Switch is powered by an Nvidia Tegra X1”