HDRディスプレイのXperia XZ Premiumの明るさは700カンデラ。XZ・iPhone 7は600カンデラ、HDRTVは1000カンデラ
仕様書によれば、最大700 cd/m2(カンデラ平方メートル)の明るさを持つディスプレイを搭載する「Xperia XZ Premium」。
例えばテレビなんかだと「HDRテレビ=1000カンデラ以上」であるため、今回のXperia XZ Premiumにおける「700カンデラ」という数字を知り、個人的には少し違和感があったのですが、さて、この数値がどれほどのモノなのか、ほかのスマートフォンやテレビなどと比べてみることにしました。
・主なスマートフォンにおけるディスプレイの最大明るさ(単位:cd/m2)
「Ultra HD Premium」規格(4KハイエンドTV向けの規格):最低1000cd
Xperia XZ Premium:700cd(公称値)
iPhone 7:602cd(実測値)
Galaxy Note 7(HDR10対応):601cd(実測値)
Xperia XZ:600cd(公称値。実測値もほぼ同じ)
Xperia X Performance:600cd(同)
Xperia Z5:600cd(同)
Xperia Z4:600cd(同)
「MOBILE HDR PREMIUM」規格(スマホ・ノートPC・タブレット用規格):最低540cd
Xperia Z5 Premium:500(同)
Xperia Z3:500(同)
※iPhone・Galaxyの実測値はいずれも、調査機関DisplayMateによる ”Measured Peak Brightness 1% Full Screen White”でのスコア
なお Xperia のライバルと言えば Galaxy ですが、最新機種「Galaxy S8・S8+」では、昨年発売のGalaxy Note 7ほどディスプレイ性能がアピールされていないものの、それでもモバイル用 HDR規格である「MOBILE HDR PREMIUM」には対応。
よってGalaxy S8においては、最低限、Xperia XZ あたりと同程度ほどの明るさは備えているものと思われます。
(注:MOBILE HDR PREMIUMは、540カンデラあれば名乗れる規格)
また同じ600カンデラでも、例えばXperia X PerformanceとXperia Z5では見る角度によって発色の良さが全然異なるものとなっているなど、明るさだけがディスプレイの美しさを差し図る基準ではないことにも注意が必要そうです。
・見る角度によってディスプレイの美しさがまるで違う、Xperia X Performace (下) とXperia Z5(上)。