ミンチー・クオ氏がiPhone 8(X)での顔認証技術を解説。最適な計測位置とTrue Tone ディスプレイ機能が存在
・iPadでのTrue Tone ディスプレイ機能
台湾KGI証券のアナリストとしておなじみミンチー・クオ氏が、投資家向けノートとしてApple iPhone 8(iPhone X)の3Dデプスセンシング・カメラティックを構成する構成部品、製造プロセスなどの解説を行っています。
・iOS 11 & iPhone 8 での顔認証「Face ID」について
これまでのTouch IDによる指紋認証の代わり。指紋認証に代わるのだから、高速かつ正確でなければならない
このシステムの基盤となるハードウェアは、構造化光送信機と受信機、フロントカメラ、距離画像/近接センサの4つの主要コンポーネントで構成される
構造化光を利用するモジュールは、赤外線スペクトルで動作する垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)アレイである可能性が高い。これは、正面カメラからの2次元画像データと統合された奥行き情報を収集するために使用される
画像データの収集後はソフトウェアアルゴリズムを使用してデータを合成。複合3D画像が構築される
光送信機と受信機のセットアップには推定50〜100cmの距離の制約がある。よって、最適な3Dセンシングのためにユーザーが顔を遠くまたは近づけすぎている場合、iPhoneが通知する
iPhoneに搭載されている環境光センサーはTrue Toneディスプレイ技術をサポートしている。True Tone 技術は2016年のiPadから導入されたものだが、3D検出装置の性能も向上させる
有機ELディスプレイを搭載する iPhone 8は、フロントカバーガラスに黒色コーティングを施し、ユーザーからは各種センサーが分かりづらいようにデザイン面での配慮がなされる
参考: