調査会社「2020年までに有機ELディスプレイが液晶に代わり主流になる。折り曲げできる画面も一般的になる」
2017年のスマートフォン・ファブレット界隈のトレンドとしては、ベゼルレスデザインが普及の兆しを見せた1年であったと言えるのではないでしょうか。3月発表のサムスン「Galaxy S8シリーズ」から始まり、同「Galaxy Note 8」、Google「Pixel 2 XL」、LG「V30」、アップル「iPhone X」、そして先ほど発表されたばかりのファーウェイ「Mate 10」「Mate 10 Pro」など、高性能ハイエンドモデルにおけるベゼルレスデザインが一気に広がりを見せた年でした。
・iPhone X
一方スマホディスプレイのトレンドと言えばもう一つ、有機ELディスプレイ(OLED)が地道にその勢力を拡大させているのも見逃せません。リサーチ会社「ディスプレイサプライチェーンコンサルタント」の新しいレポートによれば、2020年までにスマートフォンのディスプレイにおけるOLEDの供給量は液晶ディスプレイの供給量を上回るとされています。
加えてもう一つ注目すべき予測としては、来年2018年末までに、曲げることができるフレキシブルタイプの有機ELディスプレイが現行タイプの有機ELディスプレイに迫る生産量・供給量を見せるようになるという点。
これが直ちに折り曲げタイプのスマートフォンの登場を意味するものではありませんが、とはいえ、すでに発表されているサムスンの「折り曲げ可能なGalaxy」、噂されているアップルの「折り曲げできるiPhone」の動向などとも併せ、非常に興味深い話だといえます。
・サムスンが開発中の「折り曲げ可能なスマートフォン」
いずれにしろ、ユーザーにとっては有機ELディスプレイの優れた画質と低消費電力の恩恵を受けられるようになることは、嬉しいニュースだといえそうです。
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