LG、2017年第3四半期もスマホ部門は赤字
韓国LGが第3四半期決算を発表、2017年7月から9月までの3ヶ月間においてモバイル部門は3億1310万ドル(約340億円)の損失を計上しました。
この財政状況はは17年第2四半期よりは改善され、前年同時期と比べても赤字額が13%は縮小されてはいるものの、それでも依然としてLGのモバイルデバイス部門からは回復の兆しが見えません。韓国以外の主要国においてLGはスマートフォンの出荷台数が減少し、2014年第3四半期には1680万台のスマートフォンを出荷していたものが、現在では同1370万台まで下がりました。
最近では中国メーカーの台頭も加わり、かつて携帯電話販売台数世界トップ5の常連だった名門メーカーの存在感は、どんどん小さくなっています。
その原因をテックサイトPhonearenaは「他社とのイノベーション競争において負けたこと」に求めます。例えば2017年春、高性能フラグシック市場においてLGのライバルであるサムスンが、高性能チップSnapdragon 835を搭載する機器を真っ先に発売した一方で、LGは同社のフラグシップスマホ「LG G6」において数周遅れとなるSnapdragon 821を搭載せざるを得ませんでした。このような状況は、漏れ伝わるリーク情報を聞く限り、来年2018年においても同様であるため、今後もLG並びに同社製スマートフォンの苦境が予想されます。
ただ、それでも基本的には優れた製品を作り続けているLG。スマホ初となる、F値1.6レンズを搭載した最新高性能スマートフォン「LG V30」も、ユーザーならびに批評家からは非常に好評。ここら辺りの状況は台湾HTCとも似ているものですが、捲土重来、頑張ってほしいものですね。
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