ロシア防衛省、ゲーム画像を元にしたニセの「アメリカとISISとの共謀を示す証拠画像」をTwitterにて公開する
世界での覇権を取り戻すため、あちこちにおいて暗躍し、再び国家単位で情報活動に勤しんでいるのが昨今伝えられるロシアですが、その情報戦の歴史に新たに一つの出来ことが加わったようです。
先日、ロシア国防省の公式Twitterアカウントは、アメリカ合衆国とISIS(イスラム国家)が共謀していることを示す「反駁できない証拠画像」をあげました。
このツイートは大きな話題となったものの、現在では消されています。
それもそのはずで、実際にはモバイルゲームのスクリーンショットを元にしたもの。研究者であるエリオット・ヒギンズ氏が指摘するところによれば、これはシミュレーターゲーム『AC-130 Gunship Simulator』からのものなんだそうです。
・画像(tweet内の白黒のそれ)が、ゲーム内からのものでありフェイク画像であることを指摘する研究者
So here's the English version of the caption @mod_russia put on a video game screenshot "ISIS automobile convoy leaves Abu Kamal for Syrian-Iraqi border (November 9th, 2017)" https://t.co/8uv2vbEHeQ pic.twitter.com/Ye7hX5HplH
— Eliot Higgins (@EliotHiggins) November 14, 2017
・AC-130 Gunship Simulator
このtweetはロシア国営メディアであるスプートニク(日本版もけっこう人気)など、複数のロシア系ニュースサイトに掲載されたそう。
正に国家ぐるみで大掛かりなフェイクニュースを行っているようです。
参考: