ソニー平井社長「スマートフォンを超え、コミュニケーション事業そのものに今後もとどまる」
ソニーの平井一夫 代表執行役社長兼CEOはイギリスの高級紙「The Guardian」とのインタビューに答え、平井氏からは今後のソニー・スマートフォン事業の方向性が示されました。
インタビューにおいて、「ソニーはスマートフォンに固執していない」と述べる平井CEO。
とはいえ同氏は、「ソニーは次のパラダイムシフトがおこるまで、通信部門に留まるために、今後もモバイルデバイスの製品を販売し続ける必要がある」とします。
またさらに、ソニーが目指すのは「スマートフォンを超えたもの」であり、「コミュニケーションのリーダーとして残る」ため、「今後もソニーはスマートフォンの開発を続ける」としています。
・平井CEOの発言
「スマートフォンを超えて、何をすべきかを考え、そしてこのスペースのプレーヤーになる。理想的にはリーダーになる。
そのための戦略的理由から、ソニーがスマートフォン事業そのものではなく、コミュニケーション事業そのものにとどまっていることを確認したいと思います」
加えて、数の競争にはこだわらないことも明らかにされており、アップルやサムスン電子との競争にはこだわらないとも。
現在、ソニーモバイルは高収益路線が奏功し、経営状況も好調な状況。
かつてはXperia撤退の噂もしつこくささやかれましたが、とりあえず今後もXperiaないしソニーモバイルのスマートフォンの開発は続けられるようです。
再掲:2017年4月での平井氏インタビューから;「ソニーがスマートフォンを続ける理由」
平井一夫 ソニーCEO:
通信においてパラダイムシフト (革新) は10年ごとに起きますが、今この時点でビジネスの地点にいなければ、次のパラダイムシフトを創り上げることもできません。
もしサジを投げれば(=スマホ業界から立ち去れば)、世界中の通信キャリアとの関係を失ってしまいます。
(キャリアとの関係を失うとなると)仮にアイデアを思い付いたものがどのようなものであれ、すばやくかつ十分な量を市場にリリースすることはできなくなるでしょう。
参考:TheGuardian