締切や期限が近づいているにも関わらず、どうしてもそれに取り組めない。ついつい他のことをやってしまう、そんなエピソードは誰しもありそうですが、そういった「先送り」の性格は遺伝的要因が深く関わっているという研究結果がアメリカの研究者グループによって発表されました。
「先送り」は遺伝によるものかか、環境によるものか
研究グループは「先送り」の性格が遺伝的な先天的要因によるものなのか、それとも育て方や社会環境といった外的要因によるものなのかを調べるために、一卵性双生児および二卵性双生児を比較調査を行いました。結果は驚くべきものでした。意外なことに、「先送り」の性格は、遺伝的要因が大きく関係していることがわかったのです。また、先送りの性質と衝動性には正の相関関係があることも分かりました。
先送りと衝動性の関係
論文の著者の一人であるDaniel Gustavson氏が、先送りと衝動性の関連について述べるところによれば、なによりも重要課題として存在するものが日々の生存であった現人類の祖先の時代には、衝動性は敏速な決断を促すため重要であった可能性が高かった、しかし、時が移ろい時代が変わるにつれ、長期的な計画を建てることがより重要になると、衝動性は目的を達成するためにはむしろ邪魔になるようになり、そして代わりに「先送り」の性質が生まれたと発生したとのことです。
参考:
dailymail:Always putting it off? Blame mum and dad! Scientists say procrastination is in the genes