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東芝がイメージセンサー部門をソニーに売却し、2016年はスマホ界にデュアルカメラ戦争が勃発?

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2016年はスマホ界にデュアルカメラ戦争が勃発?

先日、一部マスコミ報道により東芝が不採算部門の画像用半導体事業(イメージセンサー部門)をソニーに売却する交渉を進めていることがわかりました。

東芝のイメージセンサーといえば、とりわけモバイルデバイス用デュアルカメラ(2個のカメラ)センサーを世界で初めて開発したことで知られ、現に台湾HTCや中国ファーウェイなど、既に発売されているデュアルカメラ搭載スマートフォンにおいても、東芝製センサーが用いられています。

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東芝ホームページより、デュアルカメラの説明

デュアルカメラの利点といえば、2つ搭載するカメラでで撮影することによる3D撮影のほか、撮影と同時に被写体との距離を計測し撮影した画像に距離情報を付与することで、撮影後でも好きな場所にぼかしを入れたりピント合わせの変更が可能となる点さらには横に2つセンサーがあることで通常のセンサーより薄型化が出来る点、などがあげられます。とはいえ、まだまだ一般には浸透していないため、どのようなことが出来るのかについて未知数の面があるのは否めません。

2016年はスマートフォンにおけるデュアルカメラ搭載が本格化するといわれており、すでにアップルはイスラエルのベンチャー企業でデュアルカメラの技術を持つ「LinX」を買収、来年発売のiPhone 7での搭載に向け着々と準備を進めていると噂されています。同様にサムスンGalaxy S7もデュアルカメラ搭載が噂されており、ここでスマートフォンシェアNO.2企業とNO.1企業から搭載スマホが発売されることになれば、そりゃ一気にデュアルカメラへの流れが本格化するでしょうね。

一方のソニー、今までのところ次期Xperiaにデュアルカメラが搭載云々の話は聞こえてきませんが、スマートフォン用イメージセンサーで世界トップ、シェア4割を占めiPhoneのカメラセンサーも供給しているソニーがデュアルカメラの流れと関係無いはずがなく、そうなると来年はXperiaもデュアルカメラ搭載で、スマホ界にデュアルカメラ戦争が吹き荒れことになるのでしょうか。

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ソニーのデバイス事業は、2017年には13年の約2倍の売上高に。その中でもグラフで最も大きい「濃青」色で示されているのがカメラセンサー(出典:2014年度ソニー決算)

現在右肩上がりで生産規模と売上高を拡大し続け、ソニーの経営の屋台骨となっているデバイス事業に東芝のデュアルカメラ技術が加われば鬼に金棒でしょう。「他社より2年は進んでいる」といわれているソニーのスマホ用カメラセンサー技術がさらに進化するのかと思うと、期待に胸が躍ります。

リンク:NHK「東芝 主力の半導体事業で一部撤退の方向」

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