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【更新】Xperia Z5、3ヶ月ほど使ってみてのレビュー。良い点悪い点、ベンチマーク、各アプリでのCPU発熱など

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Xperia Z5、3ヶ月ほど使ってみての感想レビュー

最近の更新

2/10:iPhoneにはない地味にうれしい機能:手ぶくろモード、発熱

12/27:バッテリー

Xperia Z5 SOV32を使い始めてから3ヶ月ほどが経ちました。使っていて気づいた点、気になった点などを何点か書いていくことにします。

・デザイン、持ちやすさ

⇒美しいけど持ちにくい

今回、ショップまで買いに行く時間がなくauオンラインショップで買いました。そのため現物をマジマジと見るのは本体を箱から取り出した時が初めてだったのですが、取り出した瞬間、大げさでなく本体デザイン、特に背面の美しさに驚きました。

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ソニーによれば「Xperia Zシリーズのデザインは一枚の板のような美しさを目指している」とのことですが、つなぎ目もあるにはあるがほとんど目立たず、カメラ部分もフラッシュ含め段差がなく、確かに板のような美しさがあります。

背面のフロストガラスもエレガントさがあり、サイド面の「XPERIA」のロゴも気品があります。

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この美しい本体をそのまま使っていきたいと思ったのですが、前面・背面両方のフレーム全体を覆う出っ張りと角ばったデザインによりそのまま持つとそこそこ痛いことと、またフロストガラスが結構傷つきやすいという評判を耳にしたので、結局はソフトケースに入れて使っています。

・ボタンの配置

⇒良くない

右手持ちの場合、音量キーが押しにくいです。これは以前のXperiaよりカメラシャッター寄りの配置になったことによるものですが、ちょっといただけません。かといって左手持ちにすると今度は電源ボタンが微妙に押しにくいです。

・ディスプレイ

⇒クッキリハッキリ美しい。テレビに近い色味に

ディスプレイはただただ「美しいの一言です。輝度も高くコントラスト比も高く、画像/映像がクッキリハッキリときれいに見えます。どの方向から見ても明るく視野角も広い。発色も非常にきれいです。

・比べてわかるXperia Z5のディスプレイの美しさ

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Xperia Z5

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Xperia Z5

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Xperia Z5

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LGV31

なおテックサイト「PhoneArena」計測による、主要スマホのディスプレイ性能は次の通り

最大輝度※1 最小輝度※2 コントラスト比※3 色温度※4 デルタ E rgbcmy※5
Xperia Z5 672/優 4/優 1:1256/優 7688 3.79/良
Xperia

Z5Compact

703/優 5/優 1:1486/優 9056 4.35/並
Xperia

Z5Premium

593/優 4/優 1:1290/優 9734 5.41/並
Xperia Z1 495/良 23/不可 1:1440/優 7355 5.29/並
Xperia Z2 458/良 16/不可 1:1329/優 6909 4.41/並
iPhone 6s 554/良 6/良 1:1593/優 7056 1.47/優
iPhone 5s 587/優 5/優 1:960/並 7351 3.41/良

※1,2:最大輝度の値が高いほど明るく、最小輝度の値が低いほど黒色が美しく

※3:コントラスト比は数値が大きいほどクッキリした映像に

※4:日本の映像基準は9300カンデラ

※5:発色の再現性。値が低いほど良い

こうやって並べると、XperiaはiPhoneよりもディスプレイ性能が優れ、また同じXperiaでも新しい機種になるにつれディスプレイ性能が良くなっていることが分かります。加えてXperia Z5シリーズは色温度がテレビディスプレイ寄り(9300ケルビン)に近づき、テレビ同様、青色が強い色味になっているのも特徴ですね。

・色温度チャート

display_heat

・色温度が高く、青色が強いZ5のディスプレイ

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Xperia Z5

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・サウンド

⇒とてもきれい

スピーカの音質はとてもきれいです。上下スピーカーで音量が異なるように感じますが、これはスピーカの品質保持機能(キャリブレーション)のせいで、起動後4,50分ほどすれば上下とも同じ音量になるとのこと。

また音質改善機能としてDSEEなどがついていますが、正直クラシックやらジャズやらオペラやらロックやらエレクトロやらどれを聞いても元音源との違いが判りませんでした。

同様にハイレゾもわざわざ買って試してみましたが、大して違いが判りませんでした。もちろんこれは自分の耳が悪いせいで、わかる人には違いが判るのでしょう。

とはいえ音質音量ともに非常に良く、大変満足しています。

・カメラ

⇒非常に優秀

(このカメラの箇所は今後もう少し調べて詳しく書きます)

製品のセールスポイントとなっているカメラ性能。確かにオートフォーカスが他社の機種に比べると驚くほど速く、他社の製品がオートフォーカスにワンテンポ取るのに対して、Xperia Z5ではそういったものが全くありません。

ただ写真を撮った後微妙にタイムラグがあり、またカメラアプリの起動はそこそこ遅いです

・CPU性能

⇒Antutu 5回平均:60,149

xperia_z5_antutu

Antutuベンチマークで5回測定 平均スコア:60,149

1回目 2回目 3回目 4回目 5回目
総合スコア 57509 57086 62730 61856 61566
UX マルチタスク 5347 5328 7272 7251 7243
Delvik 4164 4144 4129 4193 4152
CPU 整数演算 7527 7506 7419 7542 7518
浮動小数点 4267 4231 4735 3826 4829
CPU Single-thread integer 2357 2320 2362 2334 2356
Single-thread float-point 2091 2083 2094 2072 2094
RAM RAM演算能力 2257 2235 2459 2578 2466
RAM速度 3969 4154 4972 4884 4685
GPU 2Dグラフィックス 1682 1689 1689 1693 1689
3Dグラフィックス 20625 20274 22285 22249 21279
IO ストレージI/O 2563 2457 2564 2564 2560
データベースI/O 660 665 690 670 695

・発熱

⇒ゲーム「デレステ」でたまにモタツキ

Xperia Z4でいろいろ騒がれた発熱。実際に、4K撮影、ゲームプレイ時でのCPU温度・本体表面温度を計測してみました。

①:4K撮影

「本体が熱くなっています」と表示が出たタイム 実際に撮影できた時間
1回目 8分で注意表示 17分5秒
2回目 同じく6分50秒 16分50秒
3回目 同5分35秒 12分40秒
4回目 同9分30秒 19分45秒
5回目 同6分30秒 13分59秒
平均 7分17秒 16分3秒

4K撮影中のCPU最高温度は70℃でした。

4k_temperature

②:ゲーム

⇒「デレステ」でCPU最高温度73℃。

いくつかのゲームアプリで動作確認をしたところ、ほとんどのソフトではそれほどCPU温度が高くなることもなく、動作低下(カクカク、もたつき等)も全く見られませんでした

ただ『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ (デレステ)』では、ハード処理負荷が高い曲の連続プレイでもたつき、遅延が生じています。

・各ソフト動作中のCPU温度と本体表面温度

(図はゲームプレイ中のCPU温度の変化を示したグラフ)

0x0ss-85 デレステ⇒CPU温度:70℃付近をウロウロ。最高で73℃。本体表面温度:背面カメラ部周りが40~44℃

idolmaster2

基本的にはサクサク動きますが、「とどけ!アイドル」などハード負荷の高い曲を「難度Pro、スピード8」といった設定で連続でプレイしていると、もたつき・カクツキなどが生じてきます

CPU温度はプレイにしたがってみるみる内に上昇、最高で73度まで達しました。本体表面も背面カメラ部周りが40~44℃ほどまで熱くなり、そのほかの部分も40℃程度に上昇し、そこそこ熱いです。

またXperiaには単体で本体録画機能がありますが、デレマスを「とどけ!アイドル」かつ「難度Pro以上・速度8以上」の状況下で録画するとほぼ確実にモタツキが生じます。

7426201bf0b17d3ee7d67cabceb76d666db6d7de_120 ニードフォースピード NO LIMIT⇒CPU温度50℃代、本体表面温度35~37℃

needforspeed2

PS3レベルの美しいグラフィックが特徴的な3Dレースゲームにもかかわらず、遊んでいてカクツキ、もたつきなど全くありません。CPU温度は50℃代でまあ安定。表面温度は背面上部が35~37℃。

shironeko 白猫プロジェクト⇒CPU温度50℃代後半、本体表面温度37℃

shironeko

3Dゲームですが、グラフィック設定「全部表示」でも難なくサクサク動きます。CPU温度も50℃代後半で安定。プレイ中のスマホ表面温度はもっとも熱い場所で37℃ほど

puzzledragon パズル&ドラゴン⇒CPU温度50℃代後半、本体表面温度38℃

puzzle_dragon

CPU温度は50℃代後半。プレイ中の本体表面温度は最も熱くて38℃程度。モンストも調べたところ、このパズドラと同じような温度グラフを示していました。

0x0ss-85 妖怪ウォッチ ぷにぷに⇒CPU温度40℃後半~50℃前半、表面温度36℃

yokai

調べたゲームアプリのうち一番CPU温度が低く安定していたのが、この妖怪ウォッチぷにぷにでした。

③:インターネット(Chrome)

⇒CPU温度は40℃がほとんど。表面温度は36℃ほど

web_temp

快適にサクサク動きます。動作中のスマホ表面温度は36℃ほどで「温かいかな」と感じるくらい。さほど気になりません。

④:YouTube

⇒CPU温度は50℃代後半、表面温度は38℃ほど

youtube_temp

動作中のスマホ表面温度は38℃ほど。「温かい」といった程度。

・使用中、熱くなる箇所

⇒一か所集中の熱さでなく、より広範囲に

先代Xperia Z4では熱くなる箇所がカメラ回りのみで、それがユーザーからの不評を買っていました。

しかし、今回のXperia Z5では熱くなっても、カメラ回りのみが集中して熱くなるのではなく、背面上半分が全体的に熱くなっているようです。

・Xperia Z5、使用中の背面部の温度

Xperia_z5_heat

参考:Xperia Z4、使用中の背面部の温度

Xperia_z4_heat

・Xperia Z5は動作が「遅い」のか

⇒カメラアプリの起動は確かに遅い。あとはまあ気にならない。

以前書いた記事の通り、確かにXperia Z3など他の端末と比べると動作がそんなに速いとは言えないのですが、Z5単体で考えればそんなに動作の遅さにイライラすることもありません。

ただ、カメラアプリは確実に起動が遅いといえます。

またこれは最近気づいたのですが、ホーム画面から設定画面に移動しようとすると1テンポ遅れて表示されます。まあ些細なことですが。

・バッテリー

⇒持ちが悪い

これは以前の記事でも書きました。Xperia Z5のバッテリーはとにかく持ちが悪いです。バッテリーの持ちの悪さに関して以前書いた記事はこちら。

・通常使用で33時間ほどの持ち

通常の範囲で使用した結果、バッテリーが持った時間は33時間ほどでした。

(使用環境⇒ディスプレイの明るさ:最大、Wi-Fi:ON、GPS・NFC・Bluetooth:OFF、低バッテリーモード:ON)。下が測定中に使用したアプリ一覧です。

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[/wc_column][wc_column size=”one-half” position=”last”]

Screenshot_2015-12-17-15-40-14

[/wc_column][/wc_row]

思うに、バッテリーの持ちの悪さは非常に明るくきれいなディスプレイを採用したことが大きいのではないでしょうか。

「電池使用量」で一番バッテリーを食っているのはディスプレイですし、バッテリーの減り具合を調べたところでも、ディスプレイON時に急激にバッテリーが減っていることが分かります。

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・指紋認証センサー

⇒どんどん認証力が低下中

購入した当初は高い精度を示していた指紋認証センサーも、最近ではそれほど認識してくれなくなりました5回連続認証ミスとかざらにあり、ひどいときには指や本体が少しでも汚れていると認識してくれず、さらにはケースカバーに入れると途端に認証率が下がります。

それでも今回この記事のために改めて50回ほど認証力テストをしたところ、認証率は左持ち78%(50回中39回認証)、右持ち26%(50回中13回認識)と、左持ちは思っていたよりは高い認識精度を見せてくれました。

なぜか左手持ちのほうが認証率が高いので、左手の人差し指で日ごろ解除しています。

自分流の解除のコツとしては、①指・電源ボタンともにきれいにしておく②同じ指の複数登録、といったことは基本として、③縦にして持った時の上部フチを狙う感じで指をあてる。こうするとなぜか解除率が高いのでそうしています。

なぜここまで気を配らなくてはならないのでしょうか。

また自分のボタンの押し方が悪いのか、ボタン部分に時々変な隙間ができてしまいます。

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認証スピードそれ自体は非常に速く、苛立つことはありません

・防水

⇒非常に優秀

画面に水滴が付いていても、通常通りのタッチ操作が行えます。そのため入浴中に使用しても全く問題ありません。

・SDカードとSIMスロットが同じトレイ

⇒難点

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これは他メーカー端末からの機種変更の方は結構驚くのでは。

Xperia Z5はSDカードは専用のスペースがなく、SIMスロットと同じトレイに収納する仕様。SDカードの交換には一々トレイを引き出さなくてはならず、他メーカーの機種に比べSDカードの交換がやりづらいです。

薄型化のためZ4から取り入られた仕様とのことですが、今後の改善も難しいのでしょうか。

・iPhoneにはない地味にうれしい機能:手ぶくろモード

iPhoneにはないXperia独自のうれしい機能として、「手ぶくろモード」というものがあります。

その名の通り、このモードにすれば手袋をしたままでもタッチパネル操作が可能になり、冬などに特に嬉しい機能です。

・総合評価、スコア

良い点 悪い点
・美しいディスプレイ。コントラスト比や色再現性も良く、輝度も700カンデラと明るい ・本体デザインの美しさのために、キー配置や持ちやすさなどといった使いやすさが微妙に損なわれている
・発熱対策がキチンと施されている ・バッテリーの持ちが悪い
・本体デザインの美しさ ・指紋認証の精度が悪い
・高いCPU性能。3Dゲームも楽々 ・カメラアプリの起動が遅い
・カメラの性能の高さ。オートフォーカスは本当に一瞬 ・発熱対策が施されているが、使用中は本体表面温度は40℃ほどとそこそこ熱くなる
・サクサクしたレスポンス
・ハイレゾ音源が聴ける。さらに普通の音源も解像技術でハイレゾ音源に近い音に
・超解像技術で映像がきれい
・ノイズキャンセルとハイレゾ音源視聴の両立が可能に(ただし専用イヤフォン等が必要)

総合スコア⇒80点  78点(指紋認証がひどいのでスコアマイナス)

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