ソニーXperia Z5、スマホ評価テストで歴代ナンバーワンの高得点を出す
様々なデジタルデバイスのカメラ性能をテストする活動で知られる調査機関「DxOMark」が、新たにXperia Z5のテスト結果を明らかにしました。
Xperia Z5の総合スコアは100点満点中87点と、Xperia Z4の82点から5点ポイントを増し、これまでスマートフォンで最高得点を記録していたサムスンの「Galaxy S6 edge」の86点を上回りトップに立っています。
総合スコアはフォト機能とビデオ機能、それぞれのスコアの平均で出され、Xperia Z5はそれぞれフォト:88点、ビデオ:86点でした。
・やっぱりオートフォーカスの評価が高いフォト機能
具体的な項目を見ていくと、まずフォト機能では、製品の売りにもなっているオートフォーカス性能の高さ、ホワイトバランス/カラーレンダリングのバランスの良さ、適切なフラッシュ量、優れた解像感やコントラスト、暗い場所でも細部まできれいに撮れノイズ量も少ない点などがプラス評価につながっています。
一方で、青空を背景にした際の人工物がきれいに取れない点、フラッシュを用いた際に四隅がわずかに減退色になる点などがマイナス評価として挙げられています。
・「ライバル機のはるか前方をゆく優れた手ぶれ補正」と評価されたビデオ機能
またビデオ機能では「ライバル機のはるか前方をゆく優れた手ぶれ補正」とべた褒めで手ぶれ補正機能が評価されているほか、フォト機能と同じくオートフォーカス、低ノイズ、ホワイトバランスやカラーレンダリングなどが評価されています。
マイナスポイントとしては、たまに手ぶれ補正が効かなくなる点、暗い場所でオートフォーカスの掛かりが遅くなる点などが挙げられています。
・気になるライバル機種との比較
・ビデオ性能の違いが明暗を分けた
歴代ナンバーワンとなる高評価を得たXperia Z5ですが、ライバル機アップルのiPhone6 PlusやサムスンGalaxy S6 edgeとテスト結果を比較すると面白い点が見えてきます。
まず、フォト性能は総合点でXperia Z5とGalaxy S6が88点、iPhone 6 Plusが84点とそれほど違いがなく、各項目の評価(下の6角形グラフ)においても「質感(Texture)」でiPhoneが大きく劣る一方「人工物撮影(Artifact)」で他より少し優れているなどのほかは、さほど違いがないのがわかります。
一方のビデオ性能ではXperia Z5が86点、Galaxy S6 edgeが84点、iPhone 6 Plusが79点とまず総合点で大きく差が付き、各項目(上図:6角形グラフ)においても「人工物撮影(Artifacts)」や「発色(Color)」 が優れている一方「手ぶれ補正(Stabilization)」や「低ノイズ(Noise)」性能が良くないiPhone 6 Plus、全体的に優れ特に「低ノイズ(Noise)」と「人工物撮影(Artifacts)」に秀でるが「手ぶれ補正」が思わしくないGalaxy S6 edgeなど、各スマートフォンの特徴がより際立つものとなっています。
一方Xperia Z5といえば、全体的にまんべんなく優秀であるのに加え、特にデジタル一眼カメラα(アルファ)の技術を取り入れたという「手ぶれ補正」性能が圧倒的であり、ここら辺さすがだなと思わせるものがあります。
というわけでカメラ性能ナンバーワン端末になり、Xperia Z5への期待はますます高まるばかりです。
今後加えて、今後iPhone 6sシリーズのカメラ評価が出てきたとき、どのようなスコアをつけるのかも注目したいところです。なにしろiPhone 6s Plusでは光学手ぶれ補正がビデオ撮影にも効くようになったので。
[dxomark]