ミンチー・クオ「iPhone XのTrue DepthカメラはAndroid勢の2年半先を進んでいる」
台湾KGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏は、iPhone Xの前面TrueDepthカメラを、「Android勢の数年先にいる」と評しています。
クオ氏によると、10周年モデルであるiPhone Xで新たに採用されたTrueDepthカメラは、 Androidデバイスで搭載されている各種カメラより技術的に2年半先行しているとのこと。
そしてこの技術的アドバンテージ(利点)により、2017年での供給量が限られているにもかかわらず「iPhone Xは、今後2年間でハイエンドのスマートフォン市場で強大なヒットが見込める」と同氏は見込んでいます。KGI証券は、iPhone Xの今年度の出荷台数が3,000万〜3,500万台に上るとしました。
・TrueDepthカメラはすごい。ただ複雑な機構が欠点
ただ欠点が無いわけでもありません。TrueDepthカメラは非常に複雑な機構となっており、そのために生産に遅れが生じています。iPhone Xの供給量過小にしても、このTrueDepthカメラがその主原因とされています。
クオ氏は一方で、AndroidメーカーがTrueDepthカメラに似たものを開発する必要があるとも述べています。例えばサムスンはGalaxy Note 8などハイエンド機種においてiPhone X 同様、顔認識システムを保持していますが、これらは2Dスキャンに基づいており、Appleが採用しているような3Dスキャンではありません。
「2Dスキャンテクノロジはハックが簡単であり、AppleのFace IDよりも安全性の面で劣ります。」とクオ氏は報告しています。
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