Xperia Z6は2016年春発売か、秋発売か。デザイナーのインタビューが話題に
ソニーモバイルのアートディレクター、リッケ・ゲルステン・コンスタイン氏は最近受けたインタビューで、Xperiaデザインチームが2016年後半に発売予定のフラッグシップ機のほか、すでに2017年と2018年発売予定のフラッグシップ機のデザインにも着手していることを述べました。
インタビュー動画
すでに経営不振からフラグシップ端末のリリース間隔を延ばすことをアナウンスしているソニーですが、そこに重ねて今回のインタビューにより、「2016年前半のXperiaZシリーズは発売されない」との噂が海外サイトを中心に広がっています。
海外では本格的に年1機種だけのリリースに?
日本で今年前半に発売されたXperia Zシリーズといえば「Xperia Z4」のことですが、このXperia Z4も、すでに海外では言ってしまえばオマケ扱いの商品となっていました(海外ではZ4は7月上旬発売と10月上旬発売のZ5までの間隔がたった3か月間。そもそも名前が「Xperia Z3+」)。アメリカでは結局Xperia Z4は発売されませんでした。
ですから今回のインタビューを踏まえても、確かに海外でのXperiaは2016年から本格的に年1機種だけのリリースなるのかもしれません。
海外と事情が異なる日本ではどうなる?
しかし通信キャリアを介さないオープンマーケットである海外市場と異なり、日本市場はドコモなど携帯キャリアの権限が強く、加えて商戦期が春・夏と年に2回あり商品サイクルが非常に速いため、日本でもそのまま海外同様に年1回だけの発売になると考えるのは早計でしょう。
そのため、海外では年1機種だけのリリースでも、日本では年2機種リリースの可能性はあり得るのではないでしょうか。例えば今年のXperia、マイナーチェンジモデルのXperia Z4とフルモデルチェンジモデルのXperia Z5のように。
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ただソニーモバイルがXperiaを日本においてもゆくゆくは年1回だけの投入にしたいと考えているのは確かなようです。これは最近のインタビューからも容易に想像できます。
「中期的には1年に一度に持っていきたいと思ってるが、個別のキャリアの考え、市場の動向で多少調整はある」
(ソニーモバイルコミュニケーションズ 十時裕樹代表取締役社長:Xperia Z4発表時に)
「基本方針としてフラッグシップモデルを必ず半年ごとに出す、ということは考えておらず、少しずつ(モデルの)ライフサイクルを延ばしていきたい。あとは、お客さまの声も聞いていきたい。」
(ソニーモバイル プロダクトビジネスグループ UXクリエイティブデザイン&プランニング・プロダクトプランニングの伊藤博史氏:Xperia Z5の海外発表時に)
インタビュー中、「中期的」とか「少しずつ」といった、あいまいな表現を用いているのがミソですね。取り合えず、現状において来年春にXperia Z6が日本で登場するかしないかの判断は難しいところではないでしょうか。
参考文献
井上翔「IFA 2015:“完成形”は“究極の集大成”に――「Xperia Z5」メディアラウンドテーブル」2015年09月08日,ITMedia
『「Z4は現時点の完成形」、ソニモバ十時社長が語ったこと 』ケータイWatch,2015/4/20 17:33