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アメリカでは10%の金持ちが国内の富の76%を持つ

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アメリカでは10%の金持ちが国内の富の76%を持つ

kakusa4

アメリカでは上位10%の金持ちがますます豊かになりつつあるようです。アメリカのニュース専門ケーブルテレビ、CNNがレポートしています。

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2013年の調査では、米国内の総資産は67兆ドルであるが、資産94万2,000ドル(およそ9420万円)以上を持つ富裕層、この人々の資産はアメリカの全ての資産の76%を占め、彼らの平均資産額は400万ドル(4億円)にも及ぶ。残りの全体の23%は国民の残り上位50%のものであり、その世帯資産額の平均は31万6,000ドル(3160万円)。残り40%の人々はようやく全体の1%の資産を持つことになる。

また26~50パーセンタイルの世帯の平均資産は3万6,000ドル(3万6000ドル)だった。しかしもし彼らが4分の1の層へ下がったとするならば、保有資産は0になり、$13,000の平均負債があることになりうるとCBOは報告している。

(編注:「パーセンタイル値」とは、全体を100として小さい方から数えて何番目になるのかを示す数値。例えば5パーセンタイルであれば小さい数字から数えて5番目に位置し、50パーセンタイルであれば小さい数字から数えて50番目に位置する)

格差の要因:「年齢と教育」

ところで保有資産額の分析をすると、年齢と教育はその差を生み出す要因となっているようだ。

例えば世帯主の年齢が65歳以上の世帯の資産額は多く、平均値は21万1,000ドル(2110万円)であった。この値は世帯主が35~49歳の世帯と比較して約3.5倍高い値である。

加えて、大学の学位を有している世帯の平均資産は20万2,000ドル(2020万円)であり、高卒学歴の世帯と比較するとその差は約4倍になる。

25年間に起こった格差

過去25年間の資産の変化にもばらつきが見られた。

1989~2013年の間に90パーセンタイル世帯の資産は54%増加したが、一方で50パーセンタイルの世帯の資産はわずか4%の増加にしかなっていない。

25パーセンタイル世帯においては6%の資産減少という結果が記されている。

更には、この25年間で多くの世帯が資産を減少させている一方で、10%の富裕層世帯は資産を全体の66%から75%へと増やしている。

リーマンショックは富裕層によりダメージ

CBOは“有価資産”にも着目し調査を行った。有価資産とは取引しやすく、相続後も市場価値が認められる不動産、株、銀行口座預金、401Kなどのビジネス関連資産などを示す。資産の評定においてはクレジットカードの返済や自動車ローン、学生ローンなど、住宅ローン関係以外の負債は差し引かれている。

投資と不動産価値の暴落が起こった2007~2009年の世界的金融危機では、多くの資産損失が発生した。「経済不況とその後の資産減少はすべての層に起こり、2013年までは以前の資産額まで回復を見せた層は見られなかった」とCBOは評している。

トップにいる富裕層でも2007~2013年の間に少なくとも7%の資産の減少を経験している。かれらの損失は、資産損失額を比較すると他の層より3~6倍ほど大きな損失であった。

[money.cnn.com]

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