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もう読んだ?5巻以内に完結する面白マンガ選
5巻に終わるオススメの漫画を集めました。葬儀場で働く人から学習漫画風ブラックユーモア、大人なOLの恋愛話、ゲーム少年や新興宗教まで幅広いラインナップとなっています。
(文中の”レビュー”と”星の数”はAmazon.co.jpのカスタマーレビューに基づく)
・『さんさん録』
こうの史代(著)★★★★* 27件のレビュー
初老の男性が主人公と聞いて、敬遠することなかれ!ほのぼのとしたエピソードの中にもハッとさせられるメッセージがたくさん詰まった、心温まるお話です。
・『賢い犬リリエンタール』
葦原 大介(著)★★★★* 62件のレビュー
・『リンガ フランカ』
滝沢 麻耶(著) ★★★★* 7件のレビュー
笑か、死か。ボクたちにはもう、『笑い』しか残されていなかった――。 代々続く落語家の家系で長男に生まれながらも、売れないお笑い芸人をやっていた笑太(しょうた)。ある日突然、父が自殺してしまう。
ショックと自己否定の意識に苛(さいな)まれ、逃げ出した先のファミレスで出会った男・岸部にいきなり連れて行かれた所はお笑いバトルの会場だった……。若手お笑い芸人“笑太と岸部”の出会いからコンビ結成までを描いた青春新喜劇!! 「オレと一緒に、飛ぼう」
・『ACONY』
冬目 景(著)★★★★* 7件のレビュー
永遠の13歳、アコニーと奇々怪々な住人たちによるGOTHIC BLACK APERTMENT COMEDY
築70年以上経つ“しきみ野アパート”に引っ越してきた空木基海(うつきもとみ ルビ)13歳。お隣さんはかわいいけど、ちょっと不思議な少女。名前はアコニー、ペットはコウモリなんだって。
・君が死ねば、僕は生きられる――。『Half&half』
瀬尾公治(著)★★★★★ 4件のレビュー
・平成とは思えない衝撃実話『カルト村で生まれました。』
高田かや(著)★★★★* 24件のレビュー
「平成の話とは思えない!」「こんな村があるなんて!」と、WEB連載時から大反響!!衝撃的な初投稿作品が単行本に!
「所有のない社会」を目指す「カルト村」で生まれ、19歳のときに自分の意志で村を出た著者が、両親と離され、労働、空腹、体罰が当たり前の暮らしを送っていた少女時代を回想して描いた「実録コミックエッセイ」。
実在する新興宗教団体「ヤマギ○会」に19歳までいた著者のエッセイ漫画。
「遙かなる原始社会、人々は貧しさもなく皆平等だった。そうだそれを目指そう!」という思想を地で行こうとしたのがこの「ヤマ○シ会」。
そういった類の団体は歴史上、山のように存在し、そしてその多くが人間の本性を無視した過激な理想主義のために失敗していったのと同じように、「ヤマギシ○」も困窮とそれを隠すための情報統制に走っていたようです。
作中では「一つの飴を数十人で食べて飢えをしのいだ」とか「手紙はすべて検閲」「TVは日本昔ばなし以外禁止」「体罰当然。子どもは力で服従させる」など、とても現代平成の日本とは思えない、仰天エピソードが雨あられのように飛び出てきます。
・『外天桜』
石黒正数(著)★★★★* 96件のレビュー
・ゲーム開発の裏側を見ているような?『東京トイボックス』
うめ(著)★★★★* 16件のレビュー
東京・秋葉原の弱小ゲーム制作会社スタジオG3。社長は「面白いゲーム」を作ることに全てを賭ける男・天川太陽。そこへ大企業のキャリアOL・月山星乃がG3の立て直しをすべく出向してくる。
結果を求める月山と理想を求める太陽、そして大手ゲーム会社による画策…。
マンガ大賞2012第2位『大東京トイボックス』の前日譚!
ゲーム開発に情熱を傾ける人々の物語。
取材協力に実際のゲーム開発スタジオ「アクワイア(開発作に天誅、アキバズトリップなど)」ということで、続編の『大東京トイボックス』もあわせリアリティあるゲーム開発の裏側を垣間見たような気分に浸れます。
・凶悪犯11人を秘密裏に受け入れる街『羊の木』
山上たつひこ/いがらしみきお(著)
★★★★* 14件のレビュー
凶悪事件を犯してしまった11人を、その街の住民たちには知らせないまま受け入れる更生促進事業がもしあったら…というストーリー。
一見突飛な設定ですが、原発やら米軍基地やら核燃料再処理施設やら民間刑務所やらの”迷惑施設”がポコポコある日本の田舎の現状を考えると、「補助金目当てに受け入れてしまう地方自治体、実際にあるかも…」と思わせるようなリアリティが物語にあります。
・伝奇+SFモノ『七夕の国』
・ほとばしる任天堂への愛『ぼくは任天堂信者』
サブカルゲーム雑誌『ゲームラボ』の連載でおなじみ、漫画家・ピョコタン先生のエッセイ漫画集。
夜の駅のホームでパンイチで正座してバーチャルボーイをしたり、高校の修学旅行で任天堂に見学に行ったり、全財産?150万円をすべて任天堂株購入へぶち込んだりマリオのコスプレをしてPSVITAの徹夜購入組に並んだりと、任天堂への愛がすごい。
・日本社会の閉塞感が萌芽した”あの頃”の思い出『青い春』
松本大洋(著)
★★★★* 11件のレビュー
全てに反発し、世の中に斜に構えて生きる青少年。いま、この時だけを生きる彼らの生の姿を、独特のタッチで描き出す松本大洋初期作品集。
時はバブル末期~崩壊直後の90年代前半、人生で最も幸せなはずの青春期においてさえ、退廃的で救いがなく、鬱屈はするけれどこれといった反抗もできない不良高校生たちの日常を描く。
終わりのない日常を生きてしまう気怠さ、そしてそこから抜け出すために用意されたほんの些細なデンジャラスゲーム。主人公たちの抱える”やるせなさ”は、閉塞感が包む現代日本において強く強く響いてくる。
・読了後に味わうトラウマ感『ちーちゃんはちょっと足りない』
阿部 共実(著)
★★★★☆ 127件のレビュー
成績、お金、恋人、友達、いつも何かが足りない気がする中学2年生女子のちーちゃんとナツ。2人はクラスの中で成績優秀な友達・旭や、学級委員に助けられながらも、普通の日々を送っていた。そんなある日、ナツとちーちゃんは学校帰りに寄ったお店で、クラスの目立つグループの女子・藤岡から「万引きしねえ?」と声をかけられる。
ナツはその場を上手くしのいだが、お金が足りずに買えなかった可愛いリボンが忘れられずにいた。後日、教室で女子バスケ部員が顧問の誕生日プレゼントを買うために、部員である藤岡から集金をしていた。その様子を目撃した旭は、「学校でお金のやり取りは危ない」と注意をしたが、部員達に煙たがられる。そして放課後、事件は起きた。
有名作品なのでわざわざ取り上げるのもあれですが、「このマンガがすごい!」15年オンナ編第1位、そしてAmazonレビューにも”傑作”とあったので読んでみたところ、確かに傑作でした。
成績、金銭的な家庭環境、コミュニケーション能力、そのすべてが自分には”足りない”ことに気付くと同時に生じる周囲への劣等感。自我が芽ばえる思春期になって初めて味わう苦しみが、残酷なまでに丁寧に描かれている作品です。
・理想に燃えた少年少女の悲劇『インノサン少年十字軍』
古屋兎丸(著)
★★★★☆ 10件のレビュー
13世紀に実際にあった”少年十字軍”を題材に、希望と理想と使命に燃えて立ち上がった少年少女たちの悲劇を描く。
・孤島を舞台に男女3人が織りなす情熱『ビリーバーズ』
山本直樹(著)
★★★★* 3件のレビュー
仲間たちと共に「孤島のプログラム」と呼ばれる無人島での共同生活を送っている、「ニコニコ人生センター」という宗教団体に所属する「オペレーター」。満ち足りていた生活は、やがて追い詰められていき、移住してくる「みんな」と混乱の道へ…。様々な人間模様が交差する、世紀末輪舞!!
閉鎖された空間での規則的な自己運動と内部崩壊を、山本直樹ならではの醒めた視線でありながらユーモラスに描く本作は、今もなおリアルなものとして切実に訴えかけてきます。
孤島にて修行を行なう男2人、女1人の新興宗教団体信者たちが織りなす物語。
信仰活動など忘れ、ただただ性愛行動に走る彼らのその姿は、新興宗教信者という「隔離された世界で何かをやっている、私たちとはちがう人々」なる、世間一般の人々の色眼鏡が作り出したファンタジーをそのままなぞると同時に、ひたすらに純愛を貫く世のラブコメへの一種の皮肉のように見えてきます。
・ツンデレ女が美味しく酒をたしなむ『お酒は夫婦になってから』
クリスタルな洋介(著)
★★★*☆ 9件のレビュー
・葬儀によって生を実感する『めめんと森』
ふみふみこ(著)
★★★★* 5件のレビュー
ある日、いきなり兄が失踪してしまった主人公・目野。
死んだのか生きているのかさえわからない兄の蒸発を境に彼女の生死の境は崩れていく。不明瞭な彼女の精神状況において、生きている実感を呼び起こされる数少ない場所がアルバイト先の葬儀場なのだった。
・あの業界の裏側がのぞける?『ナナのリテラシー』
鈴木みそ(著)
★★★★* 64件のレビュー
電子書籍の未来がここに!
職場体験のため怪しげな事務所の門を叩いた女子高生・許斐七海。
突然目に飛び込んだ半裸の「天才ITコンサルタント」のもと、彼女は新時代のビジネスの真髄を知る!
才媛女子高生・ナナが職場体験にやってきたITコンサルタントで活躍するさまを描いた物語。出版業界、ゲーム業界、そして最後は作者が取り組む表現規制の問題と、様々な世界の裏側を見ることが出来ます。
・「普通」を強制する学校のおかしさ『学校へ行けない僕と9人の先生』
棚園 正一(著)
★★★★☆ 37件のレビュー
鳥山明先生と出会い、少年は生きる希望を見つけた。
小〜中学校時代、不登校だった著者の実体験を基にした物語。
学校へ行けない日々、「9人の先生」との出会いと別れを通じて、喜び、傷つきながら成長していく少年の姿を描きます。
小学校入学~中学卒業までの9年間、不登校児だった著者の実体験に基づくお話。
主人公は小学1年生のときに「わからない」と言ったところ、担任に思いきり殴られ、そのトラウマがきっかけで不登校児になった。ふとしたことがきっかけで、ツマヅキが生まれ、そしてそれが元でさらに悪循環が生まれてしまう。
「個人を大切にしない教育、集団のためにある教育」とは、日本の教育風景に対して唱えられる批判ですが、この漫画は、そのような日本の教育の欠点を見事に描き切っています。
・日常に生まれる小さな違和感とホンネ『右足と左足のあいだ』
雁 須磨子(著)
★★★★★ 1件のレビュー
誰よりも女子の“ホンネ”を描けるまんが家・雁須磨子の最新入門短編集。おんなのホンネを自然体かつにぎやかに描いた8編を収録。後日談ショート描き下ろし。
日常で抱える小さな違和感や不満、けれど相手との関係が悪化することを恐れ、別れを口に出せず、それによりさらに貯まるフラストレーション。そんな日々の小さな”あや”を丁寧に描いた短編集。
・あの頃のゲーム少年の思い出『ピコピコ少年』
押切 蓮介(著)
★★★★* 53件のレビュー
あの頃ゲームがなければ、死んでいたかもしれない。今だから語れる、自伝的ゲーム青春グラフィティ!●ファミコン中毒のきっかけとなった少女との淡い出会い「初恋少年」●ユートピアだったあの駄菓子屋は今?「駄菓子屋少年」●FFⅤ発売を待つ列の先頭での恐怖の一夜「行列少年」●俺のBrand New Heartはどこに?「センチメンタルハート少年」●雨の日に最高に贅沢にプレイする方法「秘密の城少年」……みんな実話です!!
著者の少年時代のゲームの思い出をつづった自伝的な物語。”みんなファミコンのソフトをフーフーやっていた”、80年代のあの頃を思い出して、大変懐かしくなります。
・微生物が美系に『ミドリムシは植物ですか? 虫ですか?』
羽鳥まりえ(著)
★★★★☆ 8件のレビュー
微生物研究者の松江留架は孤独だった。彼の研究対象のユーグレナ──ミドリムシに対する情熱も愛情も誰にも理解されず、大学ではすっかり変人教授扱いだったからだ。最近入った助手の安川も研究そっちのけで遊んでばかり……。そんな彼の元に、突然全裸のイケメン外国人(?)が現れる。いわく、自分は「ユーグレナ王子」であると──。ネット連載時から話題騒然となった異色微生物コミック!
微生物を擬人化という発想が面白いマンガ。著者の方は東京農大学出身ということですが、微生物への愛がひしひしと伝わってきます。
・学習漫画にブラックユーモアの味わい『HAL』
あさりよしとお(著)
★★★★★ 8件のレビュー
とある街のとあるビルの屋上に在る奇妙な研究所「HAL」。ココでは“潜水艦”から“インフレーション宇宙”まで、世に溢れる身近(!?)な疑問を“科学のチカラ”で強力無比に解決していた!? あさりよしとおが描く、サイエンスコメディの決定版! 是非ぜひ“HAL(はいぱぁ あかでみっく らぼ)”の講義をご笑覧あれ!
小学生のころ「学研の科学マンガ」や「ひみつシリーズ」を楽しんだ人ならゼヒ!虚実混ざり合った、作者のあさりよしとお氏一流のブラックユーモア満載の科学マンガです。
・誰もいない昼間の家に勝手に住み着く『ヒル』
今井大輔(著)
★★★★☆ 2件のレビュー
佐倉葉子21歳。彼女は不当に手に入れた鍵を持ち、住人が不在の家を渡り歩いて、生活をしている。そんな葉子の前に、突然現れたのは、死んだはずの同級生・月沼マコト。彼の口から語られるところによると、葉子は知らず知らずのうちに「ヒル」と呼ばれる存在になっていたらしい。「ヒル」とは一体、何なのか?『SEED』の今井大輔が描く、新時代のドロップアウトストーリー、待望の第1巻。
自分が家にいない間、誰かがそこで生活していたら―。昼間、人のいない家に勝手にあがりこみ、存在を知られることなく生活する人々「ヒル」達の物語。よくこんな設定思いつきますね。
・古典がギャグマンガに『ドン・キホーテ 憂い顔の騎士 その愛』
河田 雄志,行徒(著)
★★★★* 10件のレビュー
「学園革命伝ミツルギ」の名コンビが送る待望の新作は世界の名作を完全超訳! スペインのラ・マンチャに暮らすアロンソは、働きもせずに身体を鍛え騎士道物語を読みふける毎日を送る残念な中年男。しかし、ついに本物の騎士を目指す旅に出ることを決心する――!? 嫌々ながらもついてくる従者(※美少年)をお供に、心優しき憂い顔の騎士の冒険の旅が今、はじまる!!
セルバンテスの世界的古典を大胆にリデザイン。原作の大元の内容はなぞりながらも、主人公のドン・キホーテが全面的に残念な美青年、従者のサンチョが毒舌の激しい美少年へと変更され、ギャグマンガとして新しく生まれ変わっています。
・格差社会のサスペンス『予告犯』
筒井哲也(著)
★★★★* 35件のレビュー