iPhone SE4、iPhone13の有機ELパネルを搭載か。それにより低価格を実現
Appleの低価格スマートフォンシリーズの最新モデルとして注目を集めている、次期モデル「iPhone SE4」。
このモデルの最大の特徴は、初めて有機EL(OLED)ディスプレイを採用することです。具体的には、2021年に発売されたiPhone 13の6.1インチOLEDディスプレイを再利用する模様。
・OLEDディスプレイ採用の意義
OLEDディスプレイの採用により、iPhone SEシリーズは大きな進化を遂げます。具体的には、これまでのモデルで使用されていた液晶ディスプレイ(LCD)と比較して、OLEDは以下の利点があります。
・より鮮やかな色彩表現
・より深い黒色の表現
・高いコントラスト比
・省電力性能の向上
これらの特徴により、ユーザーエクスペリエンスが大幅に向上することが期待されます。
・コスト削減戦略
また、iPhone SE4でiPhone 13のOLEDディスプレイを再利用する戦略には、重要な意味があります。この方法により、Appleは以下の利点を得ることが可能となります。
・製造コストの削減
・既存の部品在庫の有効活用
・生産プロセスの効率化
さらに、Appleはこの再利用プロセスで仕様を若干下げることで、パネルメーカーにとって良品の生産を容易にし、同時にパネル価格を抑える計画です。
・サプライチェーンの変化
iPhone SE4のOLEDディスプレイ供給に関しては、中国のBOE Technology Group(京東方科技集団)が主要サプライヤーとなる可能性が高いとされています。BOEは全体の60〜70%以上を供給すると予想されま。そして残りはLGディスプレイが担当する様子。
この動きは、Appleのサプライチェーンにおける重要な変化を示しています。特に中国市場への配慮や、サムスンディスプレイとの価格交渉の結果が影響していると考えられます。
・市場への影響
iPhone SE4のOLED採用は、低価格帯スマートフォン市場に大きな影響を与える可能性があります。高品質のディスプレイを搭載しながら、比較的手頃な価格を維持することで、Appleは新興市場でのシェア拡大を狙います。
また、この動きはAppleの全iPhoneラインナップでのOLED採用への最後のステップとなり、2025年以降はすべてのiPhoneモデルがOLEDディスプレイを搭載する見込みです。
そのことで、ジャパンディスプレイやシャープなど日本メーカーは、大打撃を負うことになりそうです。