2020年上半期モバイル向けカメラセンサー市場、ソニーがシェア44%と圧倒的な強さを見せる
調査会社Strategy Analyticsにより、2020年上半期におけるスマートフォン等イメージセンサー市場の市場規模、市場占有率(シェア)が公表されました。
ソニーが高いシェアをキープ
新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの世界的影響にもかかわらず、モバイル向けイメージセンサー市場は2020年上半期、前年比で15%の成長となりました。この間の市場規模は63億ドル。
売上高シェアをくわしく見ていくと、この分野の巨人たるソニーが引き続き高い占有率を獲得。その率は44%にも達し、相変わらずのパイオニアぶりを見せつけていますが、ただ6400万画素 /1億800万画素の両カメラセンサーが多くの機種で採用されたサムスン電子のシェアが急上昇、こちらは32%のシェアを獲得しています。
以下、3位はOmniVisionが9%、その他が15%。
現状、ソニーとサムスンで8割近いシェアを占めており、両社が「2強」となっているようです。
下半期は顧客需要が回復へ
Strategy Analyticsによれば、コロナの影響を大きく受け販売数量としては前年比割れとなったスマホ市場も2020年下半期はその影響を脱し、上半期より高い市場パフォーマンスを示すことになるだろうとのこと。
このあたりの認識は、先日ソニーが2020年度第1四半期決算発表会で示したものと変わりません。
なおソニーは2020年度通期見通しにおいて、モバイル向けイメージセンサーの売上高を8700億円。同事業を管轄するI&SS分野の売上高を1兆円、営業利益は1300億円としてます。
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