米コロラド州、大麻合法化後に犯罪率が10.6パーセント低下
アメリカ西部に位置するコロラド州では、2012年に嗜好用目的での大麻(マリファナ)使用の合法化が決定。今年2013年1月1日からは販売も解禁されました。
これにより、2012年に解禁されていた医療用大麻も加え、同州では大麻の使用が完全に合法化される運びとなっています。
そして大麻合法化以後、同州の首都デンバーでは犯罪率が10.6パーセント低下したとのこと。
これはデンバー市が先日発表した最近犯罪統計によるもので、統計には、販売が解禁された直近6ヶ月分も含まれます。
また加えて、性犯罪や殺人といった暴行罪は5パーセント、自動車強盗といった器物損壊罪は11パーセント、それぞれにおいて減少したとのこと。
もちろん、必ずしも大麻合法化と犯罪率低下とのあいだに直接的な因果関係が認められるわけではないですが、しかしこのデータが、大麻合法化に向けて揺れ動く最中のアメリカ社会へ多大なる影響を与えるだろうことはまず間違いなさそうです。
一方、コロラド州の大麻合法化を巡っては、嗜好目的の大麻使用が、解禁後最初の2ヶ月で617万ドル(約6億円)の税収があったことが報道されています。 また医療用マリファナについても、2012年の解禁後、年350万(約3億4000万円)ドルの税収があったことが報告されています。
この税収は、学校建築など教育目的での用途に向けられるとのこと。
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参考文献:
Independent ”Ever since Colorado started getting high, crime has dropped by 10 per cent” 2014年6月11日
photo credit:independence