2022年新型「Apple Watch Series 8」、スペック情報まとめ
2022年のアップルの新型スマートウォッチ、「アップルウォッチ 8」の情報をまとめています。
更新情報
10/11:「5:搭載チップセットは最新「Apple S8 SiP」。性能的にはApple S6 SiPと同じ」
【2022年発売、Apple Watch 8】
1:Apple Watch 8のポイント・発売日・価格
モデル名:Apple Watch Series8(アップル ウォッチシリーズ8)
価格・発売日:
・Apple Watch Series 8:5万9800円から
・予約開始日:9月8日
・発売日:9月16日
ポイント:
・新たなセンサーとして、「皮膚温センサー」を搭載。
・「自動車の衝突検知」機能では、検出後、自動的に緊急通報サービスにお知らせしてくれる。
なおアップルウォッチ8と同時に、「アップルウォッチ SE2」「アップルウォッチ Ultra」「iPhone 14・14 Pro」シリーズといった機種も発表されています。
2:バッテリー持ちが良くなる「低電力モード」の搭載
新たに「低電力モード」を搭載しています。
このモードでは、Retinaディスプレイの常時表示、ワークアウトの自動開始といった機能を停止することで、バッテリーの消費を抑えつつ各種機能・アプリの動作が可能に。
通常使用時の場合、バッテリーは18時間駆動。一方、低電力モード使用時では最大36時間駆動が可能です。
3:新機能、「皮膚温計測」
・新搭載、「皮膚温センサー」
新たに、「皮膚温センサー」を搭載。ユーザーの体温変化を検知し、体温の変化を検知し、正確に月経を予測できるようになりました。
このセンサーはユーザーが睡眠中、5秒おきに手首の皮膚温を計測。周期が不規則になったり月経が長引くなど、データに乱れが見られた場合において通知してくれます。
・「体温計」ではない
まだ全容が明らかになっていないこの新センサー/新機能ですが、ブルームバーグ22年7月のレポートによれば、体温計のように具体的な体温を数値表示してくれるものではないとのこと。
あくまでも、大まかな傾向を示してくれるものとなるようです。
・ライバル機種も体温計測機能を搭載
2022年に発売されたライバル機種、サムスン「Galaxy Watch 5」「Galaxy Watch 5 Pro」、ファーウェイ「Huawei Watch GT3 Pro」といった製品においても、皮膚温測定センサーが搭載されています。
・将来的には、COVID-19対策にも使用できる?
複数レポートによれば、将来的な皮膚温センサーの用途としては、今回の「排卵周期予測」だけでなく、「COVID-19など発熱を引き起こす、さまざまな病気の初期兆候の検出」が目指されている様子。
アップルは2020年から、アップルウォッチにおけるこれらの研究開発を進めているようです。
4:新機能、「自動車の衝突検知」
・自動的に緊急通報サービスに通報してくれる
3軸ジャイロスコープに高重力加速度センサー、マイク、気圧計、GPSを活用し、衝突事故を検知。
もし乗車時に重大な衝突事故に遭っても、Apple Watch Series 8が自動的に緊急通報サービスにお知らせ。位置情報を教えたり、緊急連絡先に連絡することもできます。
なおアップルはこの機能のため、100万時間を超える実際の運転と衝突事故のデータを学習させた「センサーフュージョンアルゴリズム」を開発しました。
・256G:高重力加速度センサーが最大256Gの衝撃を
検知 ・100万:100万時間を超える実際の運転と
衝突の データを もとに 開発されたアルゴリズム
New→5:搭載チップセットは最新「Apple S8 SiP」。性能的にはApple S6 SiPと同じ
・Apple S8 SiPを搭載
搭載チップセットは「Apple S8 SiP デュアルコア」。ただ、内部的にはアップルウォッチ シリーズ6で搭載されている「Apple S6 SiP (A13 Bionicチップから派生したデュアルコアプロセッサがベース) 」と同じものとなっており、Apple S6と性能も変わりません。
・アップルウォッチS8とS7とS6、搭載チップの違い
モデル | チップセットSoC | 識別コード |
アップルウォッチ シリーズ8 | Apple S8 SiP | t8301 |
アップルウォッチ シリーズ7 | Apple S7 SiP | t8301 |
アップルウォッチ シリーズ6 |
Apple S6 SiP | t8301 |
6:スペックの向上は限定的か
・Apple Watch 7を例に考える
例えば2021年のモデル「アップルウォッチ シリーズ7」の場合、2020年のモデル「アップルウォッチ シリーズ6」と、内部構造的にはあまり違いがありません。
両モデルを分解したところ
両機種の違いは、「ベゼルが小さいこと」「画面下にあるリボンケーブルが取り外されていること」といった点のみ。Apple Watch 7では、タッチ関係とディスプレイ信号関係が統合されており、これによりベゼルが縮小されています。
このケースから見てもわかるように、Apple Watchシリーズにおける内部スペックの向上は、毎回限定的なものとなっています。それゆえ、Apple Watch Series 8でも過度の期待は寄せないほうが良いのかも知れません。
7:アップルウォッチ 8では、血糖値・血圧・血中アルコール濃度が測定できる?→測定できない
・英国大手紙がレポート
イギリスの新聞、”The Telegraph”が2021年5月にレポート。
それによれば、アップルが2022年に発売する「Apple Watch 8」では、健康モニター機能が大幅に拡充。「血糖値」「血圧」「血中アルコール濃度」といったものが測定できるようになるとのこと。
同紙は、SEC(米国証券取引委員会)にて公開の資料において、Apple Watchの部品供給サプライヤーとしてRockley Photonics社の名を見つけたといいます。
Rockley Photonicsはトラッキングセンサーメーカーとして知られており、同社CEOはこれまで、体温、血圧、アルコール、乳酸塩、ブドウ糖を測定できるコンシューマ向け製品が2022年に登場するとしていました。
・搭載はかなり先に…
ここ最近のレポートによると、現在開発に遅れが生じており、血圧モニタリング機能、血糖値モニタリング機能の搭載は2024年以降になるようです。
8:チタニウムモデルが廃止、本体カラーも変更
・チタンモデルが廃止
アップルウォッチ シリーズ8では、これまでシリーズ7まで用意されていたチタニウムモデル(チタン素材モデル)が廃止されています。
なお筐体サイズ、ディスプレイサイズはシリーズ7と変わりません。
・本体カラー
アルミニウムケースでは、「スターライト」「ミッドナイト」「シルバー」「(PRODUCT)RED」の4色展開
ステンレススチールケースでは、「シルバー」「グラファイト」「ゴールド」の3色展開
・筐体サイズ、画面サイズ、素材の関係
製品名 | 筐体サイズ | ディスプレイサイズ | ケース素材 |
アップルウォッチ 7 41mm | 41mm | 1.69インチ | アルミニウム、ステンレス、チタニウム |
アップルウォッチ 7 45mm | 45mm | 1.90インチ | |
アップルウォッチ 8 41mm | 41mm | 1.69インチ | アルミニウム、ステンレス |
アップルウォッチ 8 45mm | 45mm | 1.90インチ |
9:アップルウォッチ Ultra、SE2も登場
2022年は、この「Apple Watch Series 8」のほかにも、実にさまざまなアップルウォッチが登場するようです。
・2022年に発売されるアップルウォッチの一覧
・Apple Watch Series 8(このページで紹介)
・第2世代となる「Apple Watch SE Series2」
・「アップルウォッチ Ultra」。カシオG-SHOCKのような耐衝撃性能、別名「アップルウォッチ エクストリーム」
アップルウォッチの登場以来、過去最大のラインナップを揃える年となりそうです。
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10:Apple Watch Series 3は販売停止
廉価なアップルウォッチとして人気の「Apple Watch Series 3」ですが、今年のニューモデル登場に合わせ、出荷停止となりました。すでにアップルストアでは販売が停止されています。
2万2800円から買える低価格アップルウォッチとして、人気を集めていたこのモデル。2017年に登場していました。